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暮らしになじむ「白漆」のぬくもり。大澤知美さんの器
2025年02月13日

by 煎茶堂東京編集部
奈良県に拠点を構える木工作家の大澤知美さん。大学卒業後に建築設計を学び、現場で建築の職人さんたちと働く日々を送っていました。ある日、ギャラリーを訪れた際に見た木工作品に魅了され、木工の世界へ。家具づくりを経て、現在は器を始めとした日用品を制作しています。
やわらかな色合いの白漆が愛らしい大澤さんの作品から、今回は「茶杯 白漆」と「白漆リム皿」をご紹介します。
飴のように茶色い漆に白色の顔料を混ぜてつくられた「白漆」。完全な白ではなく、ベージュの色みになり、「漆」がもつ和の印象がやわらぎ、洋の雰囲気さえも感じられます。
経年変化で白く変化するのも、この作品の特徴。愛でて楽しめる要素です。
椿や金木犀、日本国内で育ったアボカドなど、さまざまな樹種で木工作品をつくってきた大澤さんの手に掛かると、凛とした佇まいに、木と白漆のもつ温かみが加わり、表情豊かに日常の食卓を彩ってくれる器となるのです。
ミルクティー色の「茶杯 白漆」
木目が透けて見えるミルクティー色の「茶杯」。高さ5.5cmほどの小ぶりなサイズと、わずか35gという軽さで、すっと手のひらになじみます。
口に運ぶとなめらかな口当たりとともに、お茶の温もりを感じます。そのままお茶を飲み干すと、底に微かに見える墨色の下地が。塗り重ねられた白漆のニュアンスを楽しめます。
木は熱を伝えにくい性質があるので、手に持っても熱さを感じにくく、冷めるのもゆるやか。適用容量は40ml程度なので、温かいお茶を温かいうちに、おいしくいただくことができます。
お茶以外にも、薬味入れにしてみたり、一口サイズのチョコレートやフルーツを入れてみたりしてもいいかもしれません。
額縁のように料理を彩る「白漆リム皿」
薄雲が掛かる満月を想起させる「白漆リム皿」。下地が見え隠れする様子は、どこか古物のような風情があります。
直径は約16cmで、取り皿にしたり、お茶菓子を盛り付けたりと、日常的に使いやすいサイズ感です。
広いリムの部分が額縁のような役割を果たし、盛り付ける料理やスイーツをおいしそうに引き立ててくれます。
わずか55gと、ふわりとした軽さなのも、手に取りたくなる理由となることでしょう。ラフに楽しめる漆の器を、食卓に迎えてみませんか。
大澤知美さんの作品
フードスタイリスト・鈴木愛
こちらのページでご紹介した商品