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わたしの茶道具「茶道具一式を並べると、どこかほっとするのです」ファッションデザイナー/苅田梨都子さん

2021年08月08日

by 神まどか

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

ファッションブランド「ritsuko karita」デザイナー・苅田梨都子さんに、故郷に想いを馳せながら集めた美しい茶道具の数々について教えていただきました。

故郷・東白川村での出会いから始まった
静かな世界観を纏った茶道具たち

私は岐阜県の東白川村に生まれました。現在は東京都に住んでおり早10年。お茶好きな方はご存知と思いますが、東白川村はお茶が有名です。透き通る緑が綺麗で和菓子にぴったり、新茶は香りが高く季節を感じられます。

小学生の頃、当たり前に授業で茶摘みを経験し、お茶葉を蒸して手の平が真緑になり、お茶葉の渋みある香りが染み付いたこと。今でも鮮明に覚えています。

東白川村の道の駅にはお茶のソフトクリームを始め、特産品やお土産が並びます。2年前に帰省し、道の駅に立ち寄った際に、この綺麗な空色の急須を見つけました。

そのタイミングでは購入に至らなかったのですが、どうしても忘れられず母に依頼したところ「引越し祝いに」といただきました。

SALIUの急須は岐阜県瑞浪市で作られているところも、出身地の私としてはご縁を感じます。元からこの空色が大好きで、お茶を始めるのにとても使いやすい道具というところもお気に入りです。パッと目を引く色遣いが珍しいですよね。

そんなお茶にまつわる場所に生まれた私は、出逢った急須を始まりにちまちまと茶道具を集めています。元々珈琲は体に合わず飲めない体質で、お茶をより楽しみたいと思ったのもきっかけです。

それから、去年の6月に手に入れた2つの道具。安藤雅信さんの小さな「白藍釉ねじり花びら茶杯」は、口が当たるふちが薄く仕上がっており、お茶を嗜む際によりお茶が美味しく感じられます。なめらかなフォルムも愛おしい。

急須とも馴染む色ということもあり、購入を決めました。

SyuRoで出逢った茶筒には茶葉を入れています。銅なので、手の油脂で変色していきますが、そんな経年変化も楽しめて私は好きです。購入当時はピカピカでしたが、外側は色が落ち着いてきました。あけると中は少しピカピカしています。

開封時も、少し時間がかかるところもお気に入りです。

続けてki duki ・eda の計量スプーンを私は茶さじとしても使用しています。小・大とセットで、茶さじ以外に普段のお料理にも使っています。

通販にて購入しましたが、一つ一つ手作りで木目や風合いも異なるようで開封までも楽しい道具です。

無機質な料理道具が多い印象ですが、木の温もりを感じながら調理にも使えるのは一石二鳥な気分。長い柄の部分も使い勝手がよくお気に入りポイントです。

最後にご紹介するのは、祐天寺にあるセレクトショップsteef にて購入した、内田悠さん作「イタヤカエデ」の素敵なお盆。

自然な欠けが入った無垢な姿と、つやつやのお月さまみたいな様に一目惚れした、まあるいお盆。

また、道具を並べて置くだけではなくお茶菓子と来客がある際にも使います。手にした時の手触りもなめらかで、長い時間をかけて使っていきたい道具です。

これらを一つのお盆に並べ、それぞれの役割を担う道具として眺めることも至福なひと時です。小学生と高校生の頃に茶道を習っていたこともあり、どこか懐かしい気持ちにもなります。

このお盆に茶道具一式を並べると、どこかほっとするのです。

「ritsuko karita」デザイナー
苅田梨都子さん

岐阜県出身。1993年生まれ。ファッションブランド「ritsuko karita」デザイナー。苅田氏の母が和裁士で幼少期から手芸が趣味となる。「梨凛花」を6年手掛け、現在は自身の名前である「ritsuko karita」として活動中。Instagram:@ritsuko627

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