「窓辺の野花」vol.03/ホトトギス - TOKYO TEA JOURNAL 巻頭連載
道端や空き地、家の近くの植え込みなど、ふとした場所で目に入る季節の野花。
TOKYO TEA JOURNALの連載「窓辺の野花」では、そんな身近な草花をひとつ取り上げ、名前の由来や佇まいを、お茶の時間とともに見つめます。
vol.03/ホトトギス

秋の山道や、少し湿った木陰で見かけるとされるホトトギス。白地に紫の斑点が散った花は、一度見るとなかなか忘れない美しさがある。
名前の由来は鳥のホトトギス。鳴き声ではなく、胸や羽の斑紋と花びらの模様が似ていることから、この名がついたらしい。よく見ると、花のつくりも不思議だ。6枚の花びらの中央から雄しべと雌しべが大きくせり出している。名前のもとになった斑点がない「シロホトトギス」まであるのだとか。
9月も半ばになると、朝晩には少しずつ秋の気配が混じるころ。昼間はまだ暑いけれど、冷たいお茶ばかりでは少し身体が冷える日もある。そんな日は、少し温度を落として淹れた煎茶をゆっくりと飲みたい。ホトトギスを眺めながら、季節がひとつ先へ進んでいることに気づく。
今おすすめの淹れ方
五感を使って楽しむ、湯冷ましのお茶。沸騰したお湯を器に移して少し冷まし、茶葉へ戻して淹れる方法です。自然と心も静まりますよ。