とっておきのMYあんこ。vol.037 永井久慈良餅店の〈久慈良餅(くじらもち)〉- 神まどか
あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。
今月のあんこラバー
神まどかさん
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煎茶堂東京ディレクター/デザイナー。青森県生まれ。中国茶も好きで、茶器収集が趣味。好きなお茶は「002 香駿」。 |
永井久慈良餅店の〈久慈良餅(くじらもち)〉

私が小さい頃から慣れ親しんでいるあんこ菓子といえば、「久慈良餅」一択だ。初めて食べたのがいつだったのか、もう思い出せない。祖母がお店の近くの病院に勤めていたこともあり、気づけばいつも家にあった。
短冊状に切ってもらい、爪楊枝でひと切れずつ食べる。ニチッとした独特の食感、あんこの素朴な舌触り、胡桃のアクセント。そのどれもが、子どもの頃からずっと飽きない味である。「いく久しく慈しまれる良い餅であるように」と名付けられ、明治40年の創業から愛されているという。長い時間軸は正直あまりピンとこないが、私自身が30年近く好きでいられていることを思うと、名前の意味が少しわかる気がする。大人になって地元を離れてからも、帰省すると必ず買って帰る。
東京でたくさんのおやつを食べてきたけれど、この味と食感に似たものにはまだ出会っていない。唯一無二の、私のソウルあんこスイーツである。
このあんこ菓子に合いそうなお茶