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「お茶菓子の新風」- TOKYO TEA JOURNAL 巻頭コラム

2024年11月22日

by まどか 神

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

TOKYO TEA JOURNALの巻頭コラムをご紹介。お茶のこと、うつわのこと、お茶菓子のこと。
私たちが企画した商品やよいと思った品に、向き合って、改めて見つめてみて思ったことや考えたことをお伝えします。

お茶菓子の新風

創業当時からあるお茶菓子のパッケージが、今年リニューアルした。当初は缶だったが、資材の高騰でチャック式の袋タイプにしたのはここ最近の話。ただ、やはりギフトとしての需要が大きく、袋だと贈り物として少し味気ないということで、今回の箱に生まれ変わった。

それまではモノクロで世界観を表現してきたけど、カラーのイラストを使ってシンプルで華やかに仕上げた。ギフトボックスにも入るし、一箱で贈り物にしても“いい感じ”だと思う。

今では定番化したこの3つのお茶菓子。読者の皆さんは、はじめてお茶菓子として「ドライいちじく」「燻製ピスタチオ」「貴腐ワインレーズン」をご覧になった時にどう思っただろうか? 私はもっと、羊羹とかおかきとか、和菓子と総称されるものを想起していた。

だけど、ブランドコンセプトを考えた時、茶道とペットボトルの中間……つまり定番ではないものの提案が必要だった。ハンドドリップ式で抽出する東京茶寮や、毎年違う味わいのシングルオリジンを扱う上で、お茶菓子もコーヒーやワインと合わせるものを検証した。

シングルオリジンのお茶は本当に個性豊かだ。商品ページや店頭のカードにある味わいのチャートを見ると、味わいの表現がデコボコしている。そういう際立った味わいの方が、不思議にコーヒーやワインとペアリングする食べ物とよく合う。これはブレンドしたお茶では感じられないマリアージュだから、今でも店頭の試食で驚いて気に入っていただけるのだと思う。

定番の美味しさに加えて、また新しい驚きを感じてもらえる商品のアイデアがまだまだある。先になるかもしれないが、まだ見ぬ商品をお届けしたい、と開発者の鼻息は荒い。

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