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飲む!読む!厳選「お茶漫画」8選

2021年12月08日

by 煎茶堂東京編集部

何も予定のない休日。さて、何をしよう?ゆっくり起きたらお茶を淹れて、今日は一日中、漫画三昧。

お気に入りのあの作品を一気に読み返すもよし、買ったはいいけど読めていなかったあの一冊を読むもよし。ひととき、別の世界へ連れて行ってくれる漫画と、心をなごませてくれるお茶。このふたつがあれば、今日も一日幸せなのです。

物語の中で、お茶が大事なバイプレイヤーの役割(時には主役も!)を果たす、珠玉のお茶漫画を厳選しました。

教えてくれたのは…山脇麻生(やまわき・まお)さん
マンガ誌編集を経てフリーに。「朝日新聞」『週刊文春WOMAN』『日経エンタテインメント!』等各紙誌でコミック関連記事を執筆。そのほか、食、酒、地域創生に関する取材も手掛ける。
@yamamao

01/ちゃぶ台越しの気のおけない語らい

鎌倉の古民家で暮らす三姉妹の元に、別の女性と所帯を持ち、長らく会っていなかった父の訃報が届く。葬儀に出た3人は、父を看取った腹違いの妹・すずを引き取ることに。すずが自らお茶を淹れるこのシーンからは、彼女がもはやお客さんではなく、この家の子になったことが伝わってくる。

『海街diary』
全9巻 電子書籍あり
著:吉田秋生
発行:小学館

02/湯呑みの中の景色はあの浜へ連なる

著者が家族や親族、友人の過去の断片を聞き書きした短編集。ここに取り上げたのは、義母が子どもの頃に体験したという浜辺で出会った青年との不思議な交流を描いた「浜辺のはなし」からのワンシーン。現在と回想シーンを繋ぐ装置として、お茶が並々と入った湯呑みが効果的に使われる。

『むかしこっぷり』
全1巻 電子書籍あり
著:おくやまゆか 
発行:KADOKAWA

03/心に傷を負った少女を癒す一杯

韓国発の縦スクロールマンガを単行本化。いじめを受けた過去を持つ奈月は、転校先の中学でも周囲に馴染めないでいた。そんな彼女の元に1通の手紙が届く。謎の差出人に導かれて辿りついたのは花咲く用務室。用務員さんが淹れてくれたハーブティーを飲み、奈月の気持ちは柔らかく解れる。

『縁の手紙』
全1巻
著:チョ・ヒョナ 
発行:マガジンハウス

04/軽い緊張を和ませる夏の日の冷茶

ミュージシャンの父を持つ頬子と背の高い転校生の八尋くん。頬子は八尋くんが気になって仕方ないのに、彼は頬子の父のファンでその話ばかり。つんのめりがちな10代とその家族のひと夏を描いた青く切ない物語。頬子が初めて八尋くんの家に遊びに行った時のやりとりに初々しさが滲む。

『花と頬』
全1巻 電子書籍あり
著:イトイ圭 
発行:白泉社

05/終わらない夏のお供に凍らせたお茶

お盆に帰ってきたご先祖さまの姿が見える中学生の秋が、ふと「ずっとお盆のままならええのに」と思ったことで、町は8月15日をループし始める。そこで秋はお茶を凍らせた水筒を携え、不思議な青年・夏夫と終わらない夏の解明に乗り出すが、徐々にあの世とこの世の境が曖昧になり―。

『盆の国』
全1巻 電子書籍あり
著:スケラッコ
発行:リイド社

06/気まずい空気を凪に変える茶の作用

​​独身生活を謳歌していたバツイチ42歳の俊夫は、母の他界をきっかけに父と同居を始める―。二度目の東京オリンピックとコロナ禍で揺れる世界で暮らす父と息子の静かな日々を鮮やかなエピソードで紡いだ作品。ここでは、思い違いによる気まずい空気を変えるため、俊夫が父に茶を淹れる。

『いいとしを』
全1巻 電子書籍あり
著:オカヤイヅミ 
発行:KADOKAWA

07/戦国時代の数寄魔人が目指した頂とは?

群雄割拠の戦国時代に、「織部好み」なる流行を広めた武将で茶人の古田織部を描いた歴史巨編。天下の名物や趣向を凝らした茶席が目白押し。

『へうげもの』
全25巻 電子書籍あり
著:山田芳裕
発行:講談社

08/落語の興隆と衰退を見つめる二つの才能

昭和→戦前→バブル期と時代を移しながら、落語を愛し、落語と共に生きた八雲と助六を描く。鉄びんで、急須で淹れるお茶が、時代をも物語る。

『昭和元禄落語心中』
全10巻 電子書籍あり
著:雲田はるこ
発行:講談社

秋の夜長に飲みながら読みたい8冊。さあ、あなたはどれを選ぶ?

この記事は「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.30に収録されています。

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