ワイングラスで飲む煎茶の愉悦。私が嗜好品としての「お茶」に目覚めるまで
2019年12月22日
こんにちは。東京茶寮・店長の井原です。
2019年最後の更新となる今回は、ここまでお茶を愛するようになったきっかけと、お茶を存分に味わうためにたどり着いた、ワイングラスで飲むこと、その良さについてお話をさせてください。
個人的に推していきたい、お茶を嗜好品として楽しむ方法。そのヒントになれば幸いです。
嗜好品について考えたきっかけは、とある大学の講義でした
例えば夕食時、気軽なイタリアンを作ったから今日はワインにしよう!とか、ちょっと寒いから焼酎のお湯割り、暑いからビールで乾杯!とか。気分で飲むお酒を変えるように、わたしは「今日はお茶が飲みたい」と思う日があるんです。
それは、お酒を飲めない・飲みたくないという状況からの選択ではありません。お茶もお酒も、わたしにとっては同じ嗜好品だからなんです。
そもそも、嗜好品って何でしょう。辞書によると“栄養をとるためではなく人の好みによって味わい楽しむ飲食物”とあります。嗜好や嗜好品について考える時、わたしは大学時代を思い出します。
興味のあった醸造学科の授業の中から、単位が取りやすそう…というヨコシマな気持ちで選択した「嗜好文化学」。正直、授業の内容はほとんど覚えていないのですが、ただ一つ、とある授業の一節だけは、今も鮮明に覚えています。
“どんな国でもスープ(だし)をとって料理に使うが、昆布など植物性の素材からだしをとるのは日本だけである”ーーーわたしたちにとっての当たり前は、世界から見ると珍しいという事実に驚き、なんて面白いんだろう!と興奮したんです。
その授業の続きで、国によって異なる食文化のバックボーンには地形など環境面からの必然があるということ、嗜好も同じように外からの影響で育まれるものだということ。言葉はおぼろげだけど、嗜好についての考え方として、胸に落ちてきました。
水一滴で、驚くほど味が違う。働いていたウイスキーバーで学んだこと

皆さんは、ウイスキーに水を一滴だけ垂らして飲んでみたら、どうなると思いますか?
ー驚くほど、味が激変するんです。今でもその瞬間を思い出して悶絶しちゃうほどに…。
これは、世界一旨いウイスキーを飲ませる場(BAR)がコンセプトのウイスキーバーで働いていた頃のお話です。ウイスキーは、銘柄によって水を加えることで味のバランスが完璧に整ったり、逆に崩れてしまったりするものがあるんです。
それだけではありません。銘柄ごとに最適な器(グラス)や飲む温度、割り方にベストなレシピが存在するんです。働いていたウイスキーバーでは、スタッフ全員がベストなレシピをベースに、お客様の様子を見ながらおすすめを提案していました。
一杯目と三杯目は飲み方も違いますし、お客様は空腹なのか、満腹なのか?一緒に食べているものとの相性は?など、その時の状況で美味しいと感じるものは変わるんです。
とにかく、その試行錯誤が面白くて。嗜好品ってこういうことだって思ったんです。ただ飲むだけではなく、より美味しく味わうには?その時間を楽しむには?を一生懸命に考えて、試して、味わって、それがたまらなく愛おしいんです。
ワイングラスで煎茶を飲んでみる。お茶=嗜好品であるわたしのとっておき

かつて働いていたウイスキーバーで嗜好品の面白さを知り、現在の東京茶寮で働くようになってから、お茶もウイスキーと似ているところがたくさんあると気がつきました。ただ喉を潤すために飲む「飲み物」ではなく、「嗜好品」として楽しめる奥深さがあると。
今の気分は?一緒に食べるものは?自分自身に真剣に問いかけて、お気に入りの茶葉を吟味して…こんな風にお茶を楽しむとき、わたしにはこだわりがあります。
それは、湯呑みではなく透明なグラスでお茶を飲むこと。特にワイングラスがお気に入りでよく使っています。
ここからはわたしの嗜好的お茶の楽しみ方ルーティン。
ウイスキーバーで働いていた経験から発想したオリジナルです。
グラスに注いだお茶を光にかざして、思う存分お茶の水色(すいしょく=お茶の色)を愛でます。この一瞬にお茶農家さんへのありがとうを存分に込めて。そうしようと決めているわけではないのですが、ただただ美しい水色を眺めているとうっとりとして、いつの間にか思いを馳せてしまう…。
ウイスキーのこっくりとした琥珀色が熟成によって年月をかけて完成した色ならば、お茶の水色はどこか儚げで、グラスにそそいだその瞬間に「このために1年かけてお茶農家さんがお茶を作っているんだ…」と胸がいっぱいになって、尊さを噛みしめます。
そして、グラスを回して立ち込めるお茶の香りをいっぱいに感じます。ワイングラスの内にすぼまった飲み口のおかげでグラスの中にたゆたう香りを逃さずに楽しめるんです。香って、ほっとして、飲んで。青い香り、深い香り、お茶ごとの違いを発見して感動して…。
こんなふうに、少しだけ時間をかけてお茶と向き合うと、ひとたび嗜好の世界の扉は開きます。
美味しい淹れかたや飲み方の研究みたいな堅苦しい感じではなく、自分の好きなお茶を、自分の気分に合わせて選んで、美味しく飲む。ただそれだけなんです。
嗜好品としてお茶を楽しむ人がもっと増えたらいいな、と密かに願っています。
萩原さんの急須をサイズ違いで持っていたので大きいものが欲しくなり購入しました。持ち手と注ぎ口な安定していて、どんなお茶でも対応してくれる万能な急須です。購入できてうれしいです。
以前購入したものを割ってしまい買いなおしと追加で購入しました。
薄い器ですが名前のとおり一煎目の温度であれば手に伝わる熱さも問題なく、その薄さゆえにお茶の風味を自然に感じることができます。
長く使っていると白かった器が徐々に色づいてきますがそれもまた器の味として楽しんでいます。
香駿は、東京茶寮がオープンした時から一番好きなお茶でした。久しぶりに飲んでみましたが、やはり香りの良さとフルーティーな感じが素晴らしいです。茶葉が柔らかいので、三煎目は少し印象が薄いかもしれませんが、シングルオリジンらしいお茶ですね!
父親に贈る用で通常の商品を、自分用に二級品を購入しました。よく見てみると底に傷がありましたが、よく見なければわからないくらいで使用には全く支障ないので、とてもレベルの高い二級品だと思いました。磁器製の急須を処分してこちらに変えたので、食器棚もスッキリしておしゃれになり気分も上がりました。大事に使いたいと思います。
むさしかおりを頂いて。
一煎目、まあるい旨味とコクを感じる美味しさ、大好きな口当たりでした。
二煎目 心地よい苦味、
そして新緑の様な爽やかさ
一煎目とは大きく違う味わいを感じ
お茶好きとしてお茶を頂く楽しみを味わえます。シングルオリジンならではの茶葉本来の味を実感します。
紅茶党だった私が、「美味しい緑茶が飲みたい!」と思い、始めてみました。毎月色々なお茶(たまに和紅茶や烏龍茶も入っていてなお嬉しい)が手元に届き、今まで難しいと勝手に思い込んでいた緑茶が一回分ずつ3種類も入っているので、気軽に美味しいお茶が楽しめて私の中でのお茶の世界が広がりました。どんな緑茶に出会えるのか、これからも楽しみです。ありがとうございます。
注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。
亀田文さんの面取り鉢と同時購入しました。形の可愛らしさと柔らかな感じが気に入り、実際手元に届き、やはり形の綺麗さ、可愛らしさに満足ですが、思ったより底面積が小さいので、薬味やタレ、プチ菓子(練り切り1つ)を入れるサイズ感で、ワンプレートに乗せる豆皿のようにも使おうと思っています。
亀田文さんの器は前々から購入を考えていて、今回決心して家族分購入しました。
本当に使い勝手がよく、なかなかこの深さでこの形は見かけず、和・洋・中・デザートまで、何にでも合わせられます。買って良かったと思える優秀な器です。
とてもしっかり梱包していただきあ、また適宜メールでのご連絡もあり、信頼できるお店でだと思います。
また、機会があれば宜しくお願い致します。
黒豆も生姜も香りや香ばしさが際立っていて美味しくいただいています。豆乳ティーにしても香ばしさが残って楽しんでいます。今後も購入すると思います。
待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。
早速お茶を淹れてみました。
とても美味しく淹れる事ができました。
素敵なティーポットで大変気に入りました。
お茶好きの友人へのプレゼントで購入しました。
見た目の美しさはもちろん大きさもちょうどよくとても喜んでもらえました。
1日のなかで素敵なティータイムを過ごしてもらえそうです。
久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。
昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。
私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。
約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。
大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。
華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。
お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです
お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。
通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。
人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。
コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。
こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。
ログイン
カート




