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食卓が引き締まる、あたたかな手仕事。山田哲也さんの茶道具とカトラリー

2025年03月20日

by 煎茶堂東京編集部

島根県に工房を構える、木工作家の山田哲也さん。木のかたまりを鑿(のみ)や鉋(かんな)、彫刻刀で削り出す「刳物(くりもの)」という技法で、作品をつくっています。

このたび、煎茶堂東京では山田さんの「茶則」「デザートフォーク」「円柱匙」「スティックフォーク」の取り扱いが始まります。今回はその魅力をご紹介します。

木製のカトラリーで食べると、油が染みてしまうのでは? と心配になるかもしれません。でも、山田さんは「意図的に油を使った料理を食べてほしい」といいます。木が油分を吸収することで、表面を保護してくれる役割を担ってくれるのだそう。日常的に使うことがメンテナンスになり、よりよい経年変化を生み出してくれます。

茶葉を引き立てる美しい「茶則」

中国茶において、茶葉を茶壷に移すときに使われる「茶則」。茶葉の量を見るために使ったり、茶葉の状態を鑑賞したりと、お茶時間を豊かにしてくれる道具のひとつです。

山田さんが手がける茶則は、葉っぱのような、桜の花びらのようなフォルム。光が当たると彫り目が浮かび上がり、木がもつ力強さが伝わってきます。

茶則は、2種類のご用意があります。

ひとつは、ビターチョコレートのような「黒白漆」。底だけに重ねられた白漆が、闇夜の水面に浮かぶ月のようで、ロマンチックな物語を感じます。

ていねいに塗り重ねられた「漆」は、品のあるツヤに目が奪われます。すべすべとした手触りとともにお楽しみください。

端正なフォルムの「デザートフォーク」

和菓子やフルーツを食べるときにぴったりな小さな「デザートフォーク」。エッジの効いた端正なフォルムで、器と並べるだけで空間がキリッと引き締まります。

二股の先端は細くなっており、さらに横から見ると先端が薄くなっているので、しっかりと食材をとらえることができます。

お皿を傷つけにくく、口に含んだときに金属と違って温度差がないのも、木製のカトラリーのよいところ。おいしいものを、さらにおいしくいただけるフォークです。

日常に寄り添う「円柱匙」

漆というと艶やかな光沢を思い浮かべがちですが、山田さんが手がける「円柱匙」はマットな質感。それだけで、漆を特別な日だけのものではなく、日常的に使いたくなりませんか。

細く長い持ち手は、つるつるとしていて気持ちよく、手になじみます。

皿の部分が細長い楕円形なので、美しい所作で茶葉を茶壷に移すことができます。カーブが浅いので、あられやゴマ、小ネギなど薬味をすくうなどの実用性も抜群。

円柱匙は、「赤漆」「白漆」「黒漆」の3種類のご用意があります。塗り重ねられた漆から覗く、彫り目の静かなる躍動感もどうぞお見逃しなく。

洗練された佇まいとぬくもり。「スティックフォーク」

眺めているだけで気持ちがよい「スティックフォーク」のスッとした佇まい。ウォルナットの深みのあるぬくもりと合わさり、シャープすぎない、程よい緊張感が魅力的です。

爪は細いですが、4本あるので肉や根菜のような硬い野菜でもしっかりととらえられます。長さもあるので、パスタを巻くのもスムーズです。

木の素材をひとつひとつ、巧みに削り出した手仕事の美しさをお楽しみください。

山田哲也さんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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