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お茶時間を、慈しむ。塚本友太さんの器

2025年03月13日

by 煎茶堂東京編集部

美しいシルエットと土の温かみを感じる作品が魅力の陶芸家、塚本友太さん。

幼い頃からものづくりが好きで、その延長で美大に進学。手になじみ、思いどおりの形がつくれる粘土に魅力を感じ、陶芸家を志すように。現在は愛知県知多郡に在住し、国内外で活躍する1994年生まれの若手陶芸家です。

煎茶堂東京で、塚本さんの作品の取り扱いが始まります。今回は中から「茶壺」「ぐいのみ」「蓋碗」「コーヒーカップ」「ソーサー」をご紹介します。

慌ただしさに追われる日々でも、お茶を淹れる時間をもつことで、一度立ち止まり、気持ちがリセットされる、という塚本さん。個展では自身の器を使い、お茶を淹れて来客者をもてなすこともあるほど、お茶の時間を大切にされています。

シンプルな佇まいが魅せる美しさだけでなく、作り手のぬくもりや、お茶をいただく時間を尊ぶ気持ちが一点一点に反映されているように感じます。塚本さんの伸びやかな美しいフォルムの器たちを、どうぞお楽しみください。

白の奥行きを感じる「茶壷」

手のひらにコロンと乗るサイズの「茶壷」は、ひとりのお茶時間にぴったり。鳥のくちばしのように尖った注ぎ口から、スーッと注がれる様子は美しく、つい見入ってしまいます。

中に茶こしが付いているので、茶葉をそのまま入れても大丈夫。底が程よくフラットなので茶葉がよく広がり、均一に抽出され、お茶がさらにおいしく感じられるはずです。

釉薬が薄くかかっているところから土の質感が見え隠れし、やわらかな白に奥行きを出しています。お茶を味わいながら、目でも愛たくなる茶壷です。

やさしい気持ちになれる「ぐいのみ」

手のひらにピタッと収まる「ぐいのみ」。手を添えたときに、心地よいところに膨らみがあり、包み込んでいるだけでやさしい気持ちになります。

ぐいのみは「白」「黒」「緑」の3色ご用意があります。

「白」は淡いベージュカラーで、日本茶の水色を、目で楽しみたい方におすすめ。澄んだ黄緑、鮮やかな緑、濁りのある深い緑など、繊細な色みを愛でるにはうってつけです。

「黒」はやわらかさのあるマットな墨色です。近くで見ると、石のようなやわらかな黒の向こうにブロンズ色のキラキラとした輝きが見え隠れします。いつもの日本酒がおいしく感じられそうです。

「緑」の淡くくすんだ若草色は、かろやかな存在感が魅力的。白やベージュなどの茶器のような、どんなお茶でも受け入れてくれる懐の広さがあります。贈り物にもおすすめしたいカラーです。

心ほぐれる癒しの「蓋碗」

気軽に中国茶を楽しめる「蓋碗」。茶壷のようにお茶を淹れることも、そのまま直接お茶をすすり飲むこともできるカジュアルな茶器です。

塚本さんの蓋碗は、口の広がりが広く、お茶のいい香りがふんわりと漂います。緑茶やジャスミン茶や花茶などを、ゆっくり味わうのにおすすめです。

さらさら、すべすべとした肌は、いつまでも手のひらで包んでいたくなる心地よさ。お茶を淹れる道具を超えて、心をほぐしてくれるお茶時間のよき相棒となってくれることでしょう。

眺めているだけで、心温まる「コーヒーカップ」

底に向かって広がりを見せる、落ち着いた佇まいの「コーヒーカップ」。取っ手も胴中から下方に配置されており、揺るぎない安定感にほっと心がなごみます。

コーヒーカップは「白」と「総銀彩」の2パターンご用意があります。

銀を焼き付けた「総銀彩」は、白みを帯びたシルバーの輝きを放っています。当たる光によっては黒っぽく見えたり、周りに置いたものがぼんやりと映り込んだりと、さまざまな表情を見せてくれます。

「白」は、柔らかくマットな質感です。釉薬のぽってりとした質感が見て楽しめ、日常の風景にも溶け込むようになじむ親しみやすさがあります。

オールマイティーな「ソーサー」

コーヒーカップと合わせて揃えたい「ソーサー」。直径約15.3cmで、カップを置いてもフチまでの余白がたっぷりあります。

ティースプーンや、角砂糖、クリームなどを一緒に添えるだけでなく、一口サイズのお茶菓子を添えてもさまになります。

ソーサーの役割だけでなく、取り皿として普段使いしてもいいでしょう。洋菓子、和菓子、フルーツなど、余白を生かすように盛り付けると、上質で洗練された印象になります。

ソーサーは「白」と「総銀彩」の2パターンご用意があります。

やわらかな黄色みを含んだ「白」は、さらさらとした手触りのなかに、土の質感を感じとることができます。

「総銀彩」は、白っぽさのある銀色が鈍く輝きを放ちます。メタリックの冷たさと、陶器ならではのぬくもりを併せ持つ、唯一無二の質感です。

銀は時が経つにつれ、黄金や黒っぽさを帯びてくることがあります。今しかない質感を愛でる、“育てる楽しさ”を味わえます。

塚本友太さんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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