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愛らしさが育む、茶と向き合う時間。大江憲一さんの茶器とカトラリー
2025年02月20日

by 煎茶堂東京編集部
自らを「釣芸家」と呼ぶ、陶芸家の大江憲一(おおえ・のりかず)さん。趣味の釣りを全力で楽しみ、自然の中で研ぎ澄まされた感覚を生かしながら作品をつくり続けています。
今回、煎茶堂東京で取り扱いがスタートする大江憲一さんの作品から「茶壷」「蓋碗」「鎬茶杯」「九弁皿M」「レンゲ」をご紹介します。
愛知県で生まれ、瀬戸窯業高等技術専門校に進み、多治見市立陶磁器意匠研究所を修了した経歴をもつ大江さん。現在は岐阜県土岐市を拠点に、国内外の個展を中心に活動の場を広げています。
そんな大江さんのSNSを覗くと、茶器を始めとした作品たちと同じぐらい趣味の写真が並んでいます。釣り、ファッション、陶芸。どれも大江さんを構成する大事な要素なのです。
作品づくりで心がけているのは「アバウトなきっちり感」。道具としての使いやすさが細部まで行き届きながらも、思わずクスッと笑みがこぼれるような愛嬌があり、ものづくりへの「真剣さ」と「遊び心」がバランスよく配分されています。
趣味も作陶も、どちらも高い熱量で取り組む大江さんならではの世界観を、ぜひお楽しみください。
心もほぐれる小鳥の「茶壷」
ちょこんと蓋に鎮座した小鳥に目が釘付けになる、ころんとした「茶壷」。
素地の表面を削ってつくる「鎬(しのぎ)」と呼ばれる模様は、ひと彫りずつ手仕事で行われるため、等間隔のように見えて、小さなゆらぎがあり、ほっこりとした印象があります。
中には茶こしがついているので、茶葉を直接入れて注ぐことができます。
最後の1滴までピッと注ぎ切れる気持ちよさも、すべりにくい取っ手の持ちやすさも、大江さんのこだわりが感じられます。
注ぐときも、置いているときも、小鳥が視界に入るだけで、心がやわらぐ不思議な茶壷。いつものお茶時間を豊かにしてくれることでしょう。
ひとりのお茶時間にぴったりな「蓋碗」
ひとり分のお茶を気軽に楽しめる「蓋碗」。茶壷のようにお茶を淹れることも、中国茶なら蓋をずらしながら直接すすり飲むこともできる、カジュアルな茶器です。
横から見るとラッパのように口が広がっているので、持ち上げるときも指先が熱くなりにくく、蓋碗ビギナーの方にもおすすめです。
小鳥のつまみは、愛らしいだけではありません。指がかかりやすく、しっかりと蓋を押さえながらお茶を注ぎ淹れることができます。
もたついてしまいがちな動作がスムーズにできることで、おいしいタイミングを逃しません。ベストなタイミングで淹れたお茶の香りと味わいに心がほぐれていくことでしょう。
ゆるやかなきちんと感が光る「鎬茶杯」
稜線が際立った「鎬茶杯」。手仕事ならではの細やかさと、ぬくもりが同居していて、親しみが感じられる佇まいです。
スタッキングした姿も愛らしいので、ひとつ、ふたつと集めたくなります。
わずかに広がったフチと鎬模様が指先にぴたりとフィットします。おかげで、自然とお茶の味わいに気持ちを傾けることができます。
同じ鎬模様の「茶壷」と揃えてみるのもいいでしょう。同じようで少しずつ異なる表情をお楽しみいただけます。
雲のような膨らみが愛おしい「九弁皿M」
真上から見るとぷっくりした膨らみと、つるりとした白肌が愛らしい「九弁皿」。ろくろや型を使わない「タタラづくり」という陶芸の伝統的な手法でつくられています。
粘土を板状に伸ばしたものを、組み合わせたり、型に押し付けて器にするので、ひとつとして同じものがなく、手仕事ならではの“いびつさ”がチャームポイントです。
また、高台がないので横から見たときもスッキリしています。底面まで釉薬がかかっていて、どの角度から見ても隙のない美しさ。大江さんの美学が感じられます。
直径約18cmで、深さは約4cm。あんみつや、寒天、フルーツポンチなどを、フチの膨らみが見えるように盛り付けると映えそうです。
水面に浮かぶ蓮のように、軽やかな「レンゲ」
透けるほど薄く、水面に軽やかに浮く蓮華の花弁。大江さんが手がける「レンゲ」もまさに、持っている感覚を忘れそうになるほど薄くて軽いのが特徴です。
全長約12cmと小ぶりなので、デザート用にぜひどうぞ。
先端が尖っているので、杏仁豆腐や豆花、水羊羹などの崩れやすい繊細なデザートでも、お皿からキレイにすくいあげ、口の中にゆっくりと流し込むことができます。
大江憲一さんの作品
フードスタイリスト・鈴木愛
こちらのページでご紹介した商品