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作り手のことば「焼成可能な中でどう表現できるかが思案のしどころ」陶芸家・安齋新さん 厚子さん
2023年10月06日

by 煎茶堂東京編集部
京都市の山間部に工房を構え、作陶をする安齋新(あんざい・あらた)さん・厚子(あつこ)さんご夫婦。シンプルながら日常の料理や飲み物が洗練される器は、食卓に奥行きが生まれ、食べる楽しみを広げてくれます。
今回は、煎茶堂東京でのお取り扱いに伴い、安齋さんご夫婦にお話を伺いしました。
安齋さん、今日はよろしくお願いします。早速ですが、器を作ることになったきっかけを教えてください。
新さん「食べることが好きで、その延長線上にあったのが器でした。もともと衣食住にまつわるものに興味があったので、その影響もあるかもしれません」
作品を作る工程の中で、好きな工程と理由を教えてください。
新さん「窯出しのドキドキ感が好きです」
厚子さん「削りの作業は、スーっと削れていく感覚が気持ちが良く、集中できます。もうひとつは、1点もののロクロです。その時々の気分の赴くままに出来るところが好きです」
現在活動されている京都・京北の工房で作業する中で、作品に影響はありますか?
新さん・厚子さん「石川県で作陶していた頃は、土蔵の中の作業場で暗かったのですが、今は明るいので色の見え方が違っていて。それが作品にも何かしら影響していると思います」
安齋新さん・厚子さんの手がける器は、花形の縁やねじりなどによる器の個性と、お料理が映えるシンプルさの加減が絶妙です。制作時に心がけていることがあれば教えてください。
新さん・厚子さん「私達ができるのは、あくまでも焼成可能な中での表現。その環境で何か出来るかがいつも思案のしどころです」
制限がある中でイメージを練ることで、表現が研ぎ澄まされていくんですね。
さて、今回取り扱う作品には、白磁(菊花皿、ねじりティーカップ&ソーサー、ねじり杯)と青磁(なます皿)の両方がありますが、違いをどのように楽しむのがおすすめですか?
新さん・厚子さん「白磁は、オールラウンダーで万能。どんな料理にもなじんで使いやすいです。青磁は、食材との対比によって印象が変わるので、合わせる料理との色合わせも1つの楽しみ方だと思います」
作品を作るときのインプットはありますか?
新さん・厚子さん「古いものだったり、生活の道具だったり。焼き物に限らず、世界中の工芸などありとあらゆるものに影響を受けているかもしれません」
器を作る上で一番大事なことは何だと思いますか?
新さん・厚子さん「抽象的ですが、ものが持ってる透明感に目を向けること。それと、やはり細部にこだわって丁寧に作ることかなと思っています。これらはうつわに限らず、大切にしていることです」
今後挑戦してみたいことはありますか?
新さん「窯作りに興味があります」
厚子さん「今は、ロクロで作る鉢や蓋ものを色々作りたいなと思っています」