
手仕事で作られる“うずまき”模様。高橋禎彦「モールドコップ」
2022年07月08日

by 井原優花
煎茶堂東京ディレクター北海道生まれ。夜な夜なキッチンにあかりを灯す。愛読書は「「限りなく少なく」豊かに生きる」と「ときをためる暮らし」。土いじりが好きです。
神奈川県相模原市で制作するガラス作家の髙橋禎彦さん。ひと目見ると、その形の奥に潜むかわいさとコンテンポラリーな雰囲気にどっぷりとハマってしまいます。
今回は、そんな髙橋禎彦さんの作品「モールドコップ」の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。
販売開始:2022年7月13日(水)11時
髙橋禎彦について
髙橋禎彦「モールドコップ」
「宙吹き」という作り方で形成される髙橋さんのガラス作品は、ひとつとして全く同じ形のものはありません。ぐるぐる模様こそ型で作られますが、型にはめた後も細かい調整が行われるため、模様の出方も異なり、その揺らぎがまた美しいコップです。
キンキンに冷えた飲み物を入れると、表面に水滴が。ぐるぐるのうずまきで中身が揺らいで涼し気です。手のひらに収まるほどの小ぶりなサイズは、フルーツを使ったご褒美ドリンクにもちょうどいいサイズです。
ゆるやかに伸びる渦の模様は、底まですべて“ぐるぐる”で形成されています。飾っておくだけでも涼しげな雰囲気を感じるほど。お茶はもちろんワインをちょこっと飲むときにも活躍しそうです。
髙橋さんの作品には必ず裏返すと「ポンテ」と呼ばれる跡があります。吹き竿から別の竿に受け渡す工程で、接着剤代わりに少量のガラスを使って竿を器の底にくっつけるそう。「ポンテ」を溶かして無くす処理をする方もいますが、髙橋さんはこの「ポンテ」がお好きで、あえて残すのだとか。届いたコップの裏を見るのが楽しみになります。
販売開始:2022年7月13日(水)11時
モールドコップで煎茶の深みのある水色を楽しむなら
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday