
わたしの茶道具〈MY TEA TOOL.〉06「父自作の信楽茶碗」煎茶堂東京・ティーコンシェルジュ/木村晃
2020年10月13日

by 煎茶堂東京編集部
お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。煎茶堂東京スタッフも、そんな愉悦にどっぷりつかってしまっている人ばかりです。
そんな彼らの一番のお気に入り茶道具をご紹介します。
お茶好きの種を
撒いてくれた
父の想いが詰まった茶碗。
今年の誕生日に父から受け継いだ信楽の茶碗が、私の茶道具です。高校の英語教師をしている父は、25年前に茶道部の顧問になってから茶道にハマり、この茶碗を捻ったそうです。日本六古窯に選ばれる信楽焼の美点である黒褐色の焦げが斑点文様に広がる、そのポテっと飾り気のないフォルムに父の性格を感じます。
「客人をもてなす準備の時間が、茶の醍醐味。流儀に捉われず、楽しくお茶を飲みたい」と話す父は、時おり海外の友達を家に招いては、茶と酒でもてなしていました。
かくいう私も15才の夏に父と宇治を訪れ、茶の虜に。お茶好きの種を撒いてくれた父の茶碗は、唯一無二の特別な存在です。次回は東京茶寮のバリスタ小野寺さん!素敵な茶道具紹介お願いします。
「わたしの茶道具」はTOKYO TEA JOURNALで連載中!
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