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春を味わい尽くす。- TOKYO TEA JOURNAL VOL.60 巻頭コラム
2024年04月22日
by 煎茶堂東京編集部
お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」巻頭コラム(VOL.60)
春を味わい尽くす。
今年も東京では桜の季節が過ぎた。3月に入ると、途端にみんなどこかソワソワしだす気がする。天気予報では桜開花予報の時間が確保されて、やれ何分咲きだとかを、咲くまで毎日放送する。みんなの期待を抱いて、日本を北上しながら、固い桜の蕾がゆっくりと開いていく。あなたの住む場所は、もう春が過ぎたか、これからか。
たしかあれは高校受験の時。国語の時に読んだ文章でずっと頭に残っているものがある。諸説あると思うし、もう随分前のことなので記憶も曖昧だが、こんな感じだった。「さくら」という日本語は「割く」と「良」に分かれていて、割くというのは、桜の花びらの先が割れていることをさす。そしてそれが良いので、そこから桜と名付けた…という話。それが本当かどうかはともかく、桜の中のディテールを見つけ出して感動する心と、その感性に驚いた。桜の花びらをよくよく観察すると、確かに花弁の先が小さく割れている。そういう細部を愛でる部分は とても日本人らしいと思うし、誇りに思う。
『さくらの煎茶』には、桜の葉っぱが入っている。 昔の人は桜を愛でるだけにとどまらず、葉に顔を近づけて、「いい香りだ」と気がついた。そして、塩漬けして桜餅を包むのに使ったり、こうしてお茶に混ぜたりした。自然への敬意と生活への取り入れ方には感服してしまうし、そうした温故知新は大切にしていきたいと思う。今年なんて、3月の一週目のうちに桜餅を3回も食べた。それはやりすぎかもしれないけれど、その時の季節を、その時期にしかない旬を、味わい尽くしたいと思う。
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