ストリートから生まれた津軽三味線の、100年後のスタンダードを目指して。津軽三味線奏者・久保田祐司さんインタビュー
2020年11月12日
今回、TOKYO TEA JOURNAL VOL.19でインタビューしたのは、津軽三味線の若き名手であり、日本の伝統芸能の枠に収まらない活動を続ける久保田祐司さん。ストリートで生まれた自由な音楽としての津軽三味線の魅力、そして久保田さんが演奏を続ける理由について、お話を聞きました。
ひとつの文化が生まれ、発展し、そして次世代に受け継がれていくためには、時代とともに変化していくことが不可欠です。煎茶が手軽に飲めるようになったことで、今も私たちの暮らしに欠かせないものになったように、津軽三味線を100年先も聴き続けられていく音楽にするために活動する奏者の想いとは…?
教えてくれたのは…津軽三味線奏者・久保田祐司さん

久保田祐司さん
1979年埼玉生まれ。7歳で佐々木光儀流日本民謡三弦入門し、14歳で津軽三味線全国大会優勝。NYカーネギーホールで演奏するなど、国内外でさまざまなジャンルとのセッション経験を積む。2015年にスタートしたダンスミュージックと邦楽ユニット「HANABI」がクールジャパン認定アーティストとなる。また日本の伝統芸能の伝承にも力を注いでいる。
instagram:@yuji0323
津軽三味線のルーツ

バチを叩きつけるように激しく演奏する津軽三味線のルーツは、目の不自由な旅芸人の音楽。ブルースやフラメンコ、ジプシー音楽など、風土が生み出したストリートの音楽との深い共鳴を感じることができます。
津軽三味線の歴史記事のリンクを入れる
100年後のスタンダードを目指して

津軽三味線との出会いは7歳の時。テレビの歌謡番組で、紋付袴を着た男性の集団での演奏を見て“何だこの激しい音楽は!”と惹きつけられました。晩御飯を食べる手を止めて、母親に声をかけられても気づかなかったぐらい。
三味線といえば、お座敷などで演奏されるのを想像する方もいるかもしれませんが、津軽三味線は、時に“弦楽器なの?打楽器なの?”と聞かれるほど激しい奏法が特徴です。子供の目にも、それがすごく魅力的に映りました。
民謡と合奏の二軸で作られた基盤
最初に師匠を訪ねた時、“子供は弟子にしない”と門前払いを食らってしまったのですが、泣いて粘ったんです。困った師匠は“一回だけ稽古を見に来なさい”と言ってくれました。1時間ぐらい正座で見ていなければいけないから、子供には耐えられないだろうと思ったんですね。
でも「やりたさ」が勝って何とか耐えました。自分では覚えていませんが、終わった後に“足がなくなった!”と言って泣いたらしいです(笑)
しかし師匠は民謡の伴奏をメインに指導していたので、僕がやりたかった演奏とは少し違っていたんですね。そこで、師匠のさらに師匠、家元の所にも通えるように取り計らってくれたんです。行ってみると同世代の子どもたちがガンガン激しい演奏をしていて、ものすごく刺激を受けました。
志村けんさんを指導した上妻宏光さんも門下生で、僕の兄弟子にあたります。師匠には民謡を習い、家元の所では合奏をさせてもらう二軸で学んでいきました。その経験が、僕の基本を培ってくれたと思います。
自由で、かっこいい音楽だということを、広く知ってもらいたい

一方でダンスミュージックやクラブ文化も大好きで、2002年頃からはDJもしていました。でも、ある日フロアを見ていて思ったんです。今を生きているこの人たちのほとんどは、三味線のような邦楽に触れたことはないだろうし、一生知らずに過ごすかもしれない。もし知ったら、新しい扉を開くことができるかもしれない。
そこでDJの先輩に誘われてダンスミュージックと三味線のコラボレーションをするようになりました。今もダンスミュージックをはじめ、ロックなど他ジャンルとのコラボレーションを積極的にするようにしていますが、その最初の経験ですね。
邦楽などの伝統芸能は、歴史を守るためにある程度保守的にならざるを得ません。でも津軽三味線は、歴史といってもまだ150年ほどです。しかもストリートで生まれた即興演奏が元で、ジャズやブルース、ヒップホップに近しいものだと思っています。これらの音楽が今のリスナーに合わせてどんどん変化しているように、津軽三味線だって変わっていっていいはず。むしろそうしなければ、今の人に届きません。

久保田さんのオフィシャルサイト。凛とした出で立ちながらも現代のカルチャーテイストがミックスされた写真が並ぶ
津軽三味線は本来すごく自由なものですから。とはいえ、その自由をはき違えると、今度は津軽三味線ではなくなってしまう。日本の芸事すべてと同じように、やはり「守破離」(型を徹底的に守り、型を自分に合うように破る。そして型から離れるという修業のプロセスを説いたもの)のバランスが大切なのだと思います。
僕の目標は、100年後にも津軽三味線を残していくこと、そして特別なジャンルとしてではなく、ごく普通に聴ける音楽にすることです。今はまだまだ「難しそう」「わかりにくい」とネガティブな反応が先に立ってしまっていますが、自由で、かっこいい音楽だということを、広く知ってもらいたい。そのために、これからも活動を続けていくつもりです。
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萩原さんの急須をサイズ違いで持っていたので大きいものが欲しくなり購入しました。持ち手と注ぎ口な安定していて、どんなお茶でも対応してくれる万能な急須です。購入できてうれしいです。
以前購入したものを割ってしまい買いなおしと追加で購入しました。
薄い器ですが名前のとおり一煎目の温度であれば手に伝わる熱さも問題なく、その薄さゆえにお茶の風味を自然に感じることができます。
長く使っていると白かった器が徐々に色づいてきますがそれもまた器の味として楽しんでいます。
香駿は、東京茶寮がオープンした時から一番好きなお茶でした。久しぶりに飲んでみましたが、やはり香りの良さとフルーティーな感じが素晴らしいです。茶葉が柔らかいので、三煎目は少し印象が薄いかもしれませんが、シングルオリジンらしいお茶ですね!
父親に贈る用で通常の商品を、自分用に二級品を購入しました。よく見てみると底に傷がありましたが、よく見なければわからないくらいで使用には全く支障ないので、とてもレベルの高い二級品だと思いました。磁器製の急須を処分してこちらに変えたので、食器棚もスッキリしておしゃれになり気分も上がりました。大事に使いたいと思います。
むさしかおりを頂いて。
一煎目、まあるい旨味とコクを感じる美味しさ、大好きな口当たりでした。
二煎目 心地よい苦味、
そして新緑の様な爽やかさ
一煎目とは大きく違う味わいを感じ
お茶好きとしてお茶を頂く楽しみを味わえます。シングルオリジンならではの茶葉本来の味を実感します。
紅茶党だった私が、「美味しい緑茶が飲みたい!」と思い、始めてみました。毎月色々なお茶(たまに和紅茶や烏龍茶も入っていてなお嬉しい)が手元に届き、今まで難しいと勝手に思い込んでいた緑茶が一回分ずつ3種類も入っているので、気軽に美味しいお茶が楽しめて私の中でのお茶の世界が広がりました。どんな緑茶に出会えるのか、これからも楽しみです。ありがとうございます。
注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。
亀田文さんの面取り鉢と同時購入しました。形の可愛らしさと柔らかな感じが気に入り、実際手元に届き、やはり形の綺麗さ、可愛らしさに満足ですが、思ったより底面積が小さいので、薬味やタレ、プチ菓子(練り切り1つ)を入れるサイズ感で、ワンプレートに乗せる豆皿のようにも使おうと思っています。
亀田文さんの器は前々から購入を考えていて、今回決心して家族分購入しました。
本当に使い勝手がよく、なかなかこの深さでこの形は見かけず、和・洋・中・デザートまで、何にでも合わせられます。買って良かったと思える優秀な器です。
とてもしっかり梱包していただきあ、また適宜メールでのご連絡もあり、信頼できるお店でだと思います。
また、機会があれば宜しくお願い致します。
黒豆も生姜も香りや香ばしさが際立っていて美味しくいただいています。豆乳ティーにしても香ばしさが残って楽しんでいます。今後も購入すると思います。
待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。
早速お茶を淹れてみました。
とても美味しく淹れる事ができました。
素敵なティーポットで大変気に入りました。
お茶好きの友人へのプレゼントで購入しました。
見た目の美しさはもちろん大きさもちょうどよくとても喜んでもらえました。
1日のなかで素敵なティータイムを過ごしてもらえそうです。
久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。
昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。
私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。
約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。
大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。
華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。
お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです
お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。
通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。
人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。
コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。
こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。
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