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【私の茶道具】心地よく茶と向き合う。 - Casaさかのうえ店主 砂子優子

2023年09月18日

by 煎茶堂東京編集部

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

Casaさかのうえを営む砂子優子さんは、心穏やかになる茶にぴったりな、優しくも芯のある道具について教えてくださいました。

アリサト工房の茶敷

茶の殻で糸を染めて機織りで仕立てられたアリサト工房さんの茶敷は、作り手の温もりを感じる作品です。

茶器の舞台役を担う茶敷は、自然的な印象のものがお茶に良く合いますが、アリサトさんの布の上に茶器をしつらえると、茶器がひき立ち、お茶を美味しくいただくことができます。

茶の木から茶葉が生まれ、染料として使われて布となるまでの、茶の長い長い壮大な旅の終着点が自分であるということ。旅を経て私の元にやってきてくれたことがとても尊く、大切に育てていきたいと思う愛用品です。

清水善行の白磁茶杯

京都の南山城村で工房を構える清水善行さんの白磁茶杯。

柔らかなフォルムで手に馴染む形だから、自然と両手で大切に包みながら、お茶をいただきたくなります。

厚みがあるので、じんわりとお茶の温かさが伝わるところも心地よく、季節を問わずどんな時もお茶に寄り添ってくれる魅力があります。

磁器土に含まれた鉄分の表情や、ほんのりと灰色かかった焼き色は滋味深く、古い時代の作品のように感じられるところもお気に入りです。

留白の徳化白磁茶壷

磁器の産地、中国の福建省・徳化県で作られた白磁の茶壷。「留白(るはく)」オリジナルの作品です。
 
スルスルと清らかに水が流れ、気持ちの良いお茶を淹れることができます。
 
李朝白磁を思わせる、褪せたやさしい青白色。非常に薄く軽量で、光に当てると透けが見られ、控えめなデザインでありながら、艶を抑えた真珠のような輝きと、凛とした雰囲気が確かな存在感を放っています。
 
そっと手に取ると心が静かに整い、お茶の時間と向き合うことができます。また、磁器なのでどんな茶葉も愉しめ、毎日のお茶淹れの相棒として大活躍の茶壷です。

Casaさかのうえ店主
砂子優子

“日々の暮らしに宿る美しさを探究する空間”として、茶会や企画展を横浜市港北区日吉にて展開。
Instagram:@casa.sakanoue / @yuko.casa

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