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【私の茶道具】同世代の蓋碗 - 木工作家 只木芳明

2023年04月12日

by 煎茶堂東京編集部

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

木工作家の只木芳明さんは、さまざまな茶器について教えてくれました。

茶器はお茶のもつ無数の要素を引き出す道具

お茶を自分で淹れて飲むのが習慣になったのは20歳を過ぎてから。子供の頃からアレルギーが多く、アルコールも受け付けない身体で、お酒は飲めません。

でも、珈琲とお茶は飲めるので、数少ない嗜好品の中から楽しみをと色々試している内にとびきり美味しい中国茶に出会って、そこから茶器を少しずつ集めています。

お茶は制作中に飲む事が多いので、細かい作法は気にしない。最近気に入って使っているのはお付き合いのあるお店の方から頂いた古い蓋碗です。

ぼってりとした厚みで保温性もあり、容量も1人でさっと啜るには丁度良く、日本茶も中国茶もこれ一つで淹れます。二、三煎纏めて大ぶりの椀に淹れて飲んだりとか肩肘張らず好きなように使えるのが良い。

聞けば作られた年代が私の生まれた年あたりだそうで。そういったところも含めてつい手を伸ばしてしまいます。

茶葉によっては茶壷を使ったりもします。クラフトフェアで手にした中田光さんの作品は水切れも良くて使いやすい。甘い物を用意して、腰を落ち着かせてお茶を飲みたい時とかに良いです。

何煎か淹れた後の茶葉を水出しして飲むときには、稲葉知子さんのグラスを使うこともあります。茶器ではありませんが、水と茶葉が入ると綺麗。寝る前に仕込んで朝飲むのも、楽しくお茶を飲み切るコツかなと思います。

茶器はお茶のもつ無数の要素を引き出す道具ですが1日の終わりに労いのお茶をゆっくり淹れる時でも、ざっくりと適当な温度で気分そのまま淹れる時でも、半分は任せておけばいい感じが丁度いいなと思います。

木工作家
只木芳明

1990年生まれ。20歳の頃に木を彫り始め、以降独学で木製道具を制作。個展を中心に活動中。

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