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作り手のことば「陶器が使う人の暮らしになじんでいき、アートとして身近に感じてもらえたら」陶芸家・入江佑子さんインタビュー
2022年12月27日
by 煎茶堂東京編集部
京都府を拠点に作陶をする入江佑子(いりえ・ゆうこ)さん。やわらかな曲線から成る入江さんの器は手仕事のあたたかみと繊細さを併せ持ち、食卓に穏やかな時間が流れるよう。
今回は、煎茶堂東京でのお取り扱いに伴い、入江さんに器づくりについてお伺いしました。素材と真摯に向き合いながら、美しいものを美しいと感じ、自身の表現に取り入れていく姿が印象的でした。
入江さん、今日はよろしくお願いします。早速ですが、器を作ることになったきっかけを教えてください。
京都造形芸術大学で陶芸を学んでいて、オブジェをつくっていました。アートをつくりたいけれど伝わりにくい部分もあり、少し距離を感じていたんです。
そんなときに、生活のなかで扱う陶器を作れば、アートの入口となるんじゃないかと器を作り始めました。陶器が、使う人の暮らしになじんでいき、アートとしてもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。
入江さんの器を眺めていると、表面に細かい斑点が混ざっていることに気づきます。これは、海の砂を土に混ぜ込むという独自の技法で作られたもの。この作風が生まれたきっかけを教えてください。
10年ほど前から、海の砂を土に混ぜて焼成するようになりました。
陶土の可能性を追求したり新しい表現を取り入れたりする中で、素材感をどのように活かしていけるかを考えていました。自然の健やかさを器に落とし込みたいと思い、たどり着いた表現技法です。
雲の形のような、陶器なのに柔らかさを感じるシルエットが素敵です。形はどのようにして決めていかれたのでしょうか?
食材をやさしく包み込むようなフォルムを追求し、なめらかな曲線で形作るようになりました。
とろりとした丸みのあるフォルムの器にのせると、食べ物までもが特別な存在に変わるようです。作品を作るときのインプットはありますか?
情報はスマホの中にたくさんあふれていて簡単にとれる時代ですが、私は古本屋で何処のいつの時代のものかわからない分厚い書物を一枚ずつめくるほうが好きだったりします。自分の感覚を大切にして、日々の生活で心に触れたものを糧にしています。
器を作る上で一番大事なことは何だと思いますか?
自分自身が、常に楽しい気持ちで作れるよう気持ちを整えています。器を手に取る人にも、盛り付けたり、食事をとることが楽しみに感じてもらえたらいいなと思います。
最後に、今後挑戦してみたいことはありますか?
制作イメージを広げられるような大きな作品を作ってみたいです。
入江佑子さんの作品
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