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お茶の時間を豊かにする器。陶器の茶杯・カップ9選

2023年01月04日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

お茶を楽しむ人は、お気に入りの茶杯やカップを持っている。口当たりを大切にするのか、容量がたっぷり欲しいのか、少し味わう小さいカップがいいのか…。こだわりを持つことは素敵なことです。今回は、煎茶堂東京オンラインで購入できるお茶の暮らしに寄り添う素敵な茶杯・カップを素材別にご紹介。まずは「陶器」をまとめました。

新しい年に合わせて、素敵な茶道具があると「いいお茶の時間」が過ごせそうです。

※在庫状況によって、ご購入いただけない場合もございますのでご了承ください。

磁器と陶器の違いとは?
3つのポイントで違いを知る

陶器と磁器、この2つの違いは何なのでしょうか?それぞれ製法が違うのですが、使う際に知っておきたいポイントは以下の3つです。

①発色
磁器は陶石と呼ばれる石の粉と粘土を混ぜて作ることで、陶器に比べて透明度の高い白色に。そのため、同じ色の釉薬を塗っても、素地の色が違うと発色が変わるのは驚き。

涼しさを演出したいときはクールな印象を与える磁器、温かみを演出したい時はやわらかい発色の陶器を。イメージで器を選ぶのもいいですね。

②厚み
陶器は低温で焼くため、厚みがあり落とすと割れやすいのが特徴です。また、土の性質として保温効果があり、陶器のぽってりとした飲み口はホッとする優しい印象に。

磁器は陶器より高い温度で焼き締めているので、硬く薄く作ることができるのが特徴。薄い飲み口は口当たりがすっきりとしていて、お茶本来の味わいを楽しめます。

③テクスチャ
陶器の表面はざらざらとしていて、泡をまろやかにしてくれる効果があります。スパークリングティーなどの発泡している飲み物を飲むのにもおすすめ。

反対に、磁器は表面がつるつるとしていて汚れがつきにくく、明度も高いのが特徴。特に白い磁器は、色の濃い紅茶を飲む時や、お茶本来の水色(すいしょく)を楽しむのにぴったりです。

陶器の茶杯・カップ8選

1/
荒賀文成
粉引き茶杯

中国茶用に作られた茶杯ですが、中国茶だけでなく、玉露などのお茶を少量嗜むのにもいいサイズ。そのなめらかさが目を引く荒賀さんの「粉引(こひき)」は、温かみのある白を感じます。きっと、煎茶の淡い水色を綺麗に映してくれることでしょう。

2/
中村豊実
輪花茶杯

ろくろではなく手形成で制作している「輪花茶杯」は、ひとつひとつが微妙に違う表情を魅せています。

重ねた時は、ピッタリおさまるというわけではないのですが、ひとつひとつ作られているにも関わらず、収まりが良いのが嬉しいところ。

重ねたときの可愛らしさ。そして重ねた時にだけ生まれる、このニュアンスを楽しみたい。

※セット販売ではなく、「輪花茶杯」1点ずつでの販売です。

3/
古谷宣幸
湯呑

古谷さんの「湯呑」には、シンプルさの中に勢いがあります。それは、釉薬の自然なかすれや垂れ、素地の力強さから感じる「スピード感」にあるのではないでしょうか。

「湯呑」というと、ほっこりとした印象のものも多いのですが、「自然と同じく、器もどれ一つして同じものはない。」そう言われているようなダイナミックさがあります。

4/
作山窯
ティーカップ

2000年からシーズンで発表している作山窯のうつわ達。2021年に発表された、「Style」シリーズから選んだのは、ゆったりとした背の低い形のティーカップ。

「Youhen Cream」は全体的に柔らかい白でまとめられていますが、よく見ると異なる2色の白でグラデーションになっています。(Youhen Creamのみ陶器)

5/
横山拓也
汲み出し

横山さんの作品は、黒土に粉引きが施され、表面に細かいヒビが入っているのが特徴。お茶を飲みながら、そんな器の表情をじっくりと観察していると思わず引き込まれそうになります。

たっぷり200ml入るので、暑い日は氷を浮かべたり、一煎目と二煎目を混ぜて飲んだりしてもいいですね。

6/
伊藤萠子
ゆのみ

至ってシンプルな形の湯呑み。粗目の粘土で厚めに作られているので、器の中に残るお茶の繊細な香りを楽しんでいただける器です。

小ぶりなので、透明急須で二人分淹れる時にちょうどいい容量。コロンとした形が、時間を追うごとにじわじわと愛おしくなってきます。

7/
中里花子
バンブーカップ

スッとくびれたカップは、スタッキングさせると竹のような佇まいに。名前の通り竹から着想を得て形成されたシルエットはのびのびとした気持ちよさを感じます。

※セット販売ではなく、「バンブーカップ」1点ずつでの販売です。

8/
中里花子
しのぎカップ

一本一本、全体のバランスを見ながら入れられている刻線がアクセントになった「しのぎカップ」。綺麗な曲線を描いたアウトラインと手仕事の痕跡が同居した一品です。

※セット販売ではなく、「しのぎカップ」1点ずつでの販売です。

9/
煎茶堂東京
一煎目カップ

一煎目の香り・味を楽しむためにつくられた、煎茶堂東京オリジナルの器です。ワイングラスのようにすぼまった卵型は、カップの中で香りが滞留し、お茶の繊細な香りをキャッチします。コロンと丸い形状が可愛らしく、マットな白い釉薬が手に馴染みます。

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