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わたしの茶道具「好きな物との出会いはいつも突然で奇跡的」茶屋すずわ/渥美慶祐さん

2021年07月16日

by 神まどか

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

静岡市で「茶屋すずわ」を営む渥美慶祐さんは、人生の途中でひとつひとつ拾っていくように仲間入りした3つの茶道具について教えてくれました。

好きな物との出会いは
いつも突然で奇跡的

好きなものは好き。消極的な私が人をかき分けてそれを手に入れる原動力は「好き」という二文字だけ。山崎さおりさんの急須は鎌倉倶楽部茶寮さんにあると聞き、伺った時にはお目当てのものが無く、入荷するまで首を長くして待ちました。

谷井直人さんの宝瓶は、「静岡手創り市」というクラフトイベントの企画でお茶を淹れる際に貸していただいた宝瓶に愛着が沸き過ぎて、返すことができず譲ってもらったもの。

鈴木進さんの「粉引しのぎ湯呑」は、とある古道具屋さんの店主が使用しているのを見て、譲ってくださいとお願いしたのですが断られ…、そのかわりに鈴木さんを教えていただきました。

その後、図々しくも鈴木さんのアトリエに伺い制作いただいたものです。

好きな物との出会いはいつも突然で奇跡的。今日はどの子を使おうかという選ぶ時間。愛でる時間。そして眺める時間が、目には見えない幸せというものを溢れさせる力が、道具に宿ると思っています。

人生という無限では無い時間を好きな道具と共に歩んでいく。そして大切な方に想いの込めたお茶を淹れることができる幸せをこれからも続けていきたいと思います。

茶屋すずわ
渥美慶祐さん

「お茶を通して豊かな時間と物語を作る」を掲げ、静岡市で「茶屋すずわ」を営む。日本茶ブレンダー・茶師。Instagram:@chayasuzuwa

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