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五勝手屋本舗の「丸缶羊羹」を熱々のお茶と。ひとくちに宿る、あまい記憶をたどって
2019年11月21日

by 煎茶堂東京編集部
こんにちは。東京茶寮・店長の井原です。吹く風もすっかり冷たくなりましたね。
今回は、秋冬の寒さをほぐすような熱々のお茶と、それに合わせて食べたい故郷のおやつ・北海道の五勝手屋本舗の「丸缶羊羹」への“愛”をお話しします。
五勝手屋本舗の「丸缶羊羹」の思い出と、愛してやまない理由
普段から「このお菓子を食べるなら、合わせるお茶は?」と、すぐにペアリング妄想をする私ですが、この寒い季節に飲みたくなるのは、舌先を火傷してしまいそうな、飲めば体の芯から温まるお茶…そんなことを考えていたら、小さい頃から慣れ親しんだ甘いおやつが無性に恋しくなりました。
それは、五勝手屋本舗の「丸缶羊羹」。
本店は江差町にある和菓子屋さんですが、丸缶(と呼んでいます)は道の駅やスーパーなどどこでも手に入るので、手軽なおやつとして実家に買い置きがあったほど。
最初に食べたのはいつだっけ?と思い返しても思い出せないくらい、物心つく前からのお付き合いです。
初めて丸缶をみた人は「これが羊羹?」と驚くかもしれません。昔と変わらないレトロな佇まいと筒状のパッケージ。
赤い包み紙をそーっと剥がすと、羊羹の入った筒にくっついた白い糸がチョロリと顔を出します。底の部分をググッと押し上げ、筒から出た部分をこの糸でカットしながら食べていきます。
小さい頃は「分け合って食べなさい」と渡された一つの丸缶を、こっちが大きい!なんて、いとこと小競り合いしたこともありました。
羊羹を押し出すのにもコツがあって、子どもの頃はうまく出せなかったり、出しすぎたり。
結構力がいるので、大人に手伝ってもらったこともありました。
食べたい大きさに切って、好きな時にすきな場所で食べる…子ども心に感じた、「自分でやる」というワクワクが、このお菓子を特別なものにしているのだと感じます。
小豆で作る普通の羊羹と違い、丸缶は金時豆で作るので甘さ控えめです。ただ、一口目だけは特別で、表面にシャリシャリの砂糖がまぶされているのでしっかり甘いんです。
この部分を美味しく食べるためにもカットする厚みは超重要で、それぞれ好みが出るんです。
色は赤っぽくてすごくきれいで、光にかざすと透けて見えるような上品さもあり…。例えるなら奥ゆかしい女性のようなお菓子で、より一層愛おしさが増すんです。
「丸缶羊羹」に合わせたい、熱くて渋いお茶
暑い夏にかき氷を食べるときみたいに、寒い冬に熱いお茶を飲むって幸せですよね。体だけでなく心も満たされる気分になります。
両手で湯呑みを包み込んだときの、手のひらにじんわりと伝わる温かさ。
ふー、ふーと息を吹きかけ冷ましながら飲むこの時期だけのお楽しみです。
煎茶堂東京の基本のレシピでは、一煎目は70度、二煎目・三煎目は80度のお湯でお茶を淹れることをおすすめしていますが、丸缶に合わせるなら一煎目から少し高めの85〜90度でお茶を淹れてみてください。お茶の旨みより先に感じる渋みと、丸缶の優しい甘さがよく合います。
ひとりじめではなく、明日の自分におすそ分け
早めに夕食を済ませて22時ごろ、小腹が空いたとまではいかなくても、丸缶がある事実だけで心が踊ります。読み進めていた本のお供にといそいそとお茶の準備を始めます。
丸缶を美味しく食べるには、カットする厚さがとにかく重要!と熱く語ってしまうのですが、私が導き出したベストな厚さは7mm〜10mm。これが一口目の砂糖のシャリシャリと羊羹自体の味のバランス的に最高なんです。
淹れたて熱々のお茶を含んで、渋みに少しだけ身悶え。高めの温度だから火傷しないように気をつけて飲み進めると、お腹の底から温まるような心地がします。
そして、カットした丸缶をひとつ。最初の一口目、砂糖のシャリシャリが少しずつなくなっていく余韻を感じながら、またお茶を飲んで…。叶うなら、この時を永遠に繰り返したい!
現実に引き戻されるのは、カットしていた丸缶を食べ切ってしまった瞬間。ここから、自分との葛藤が始まります。「お茶もあるし、もう一切れだけ…」誰が止めるわけでもないのに、かなり真剣な自分との話し合い…。
不思議と、丸缶を大人買いしてひとりじめできるようになった今の方が、大事に大事に食べているような気がしています。帰省した先でしか出会えない、地元の思い出の味だから、出来るだけ少しずつ長い時間をかけて楽しみたいんです。
話し合いの末、「明日の分!」と言い聞かせて、本の続きと一緒にとっておくことにしました。ご褒美みたいな保存食、お守りみたいな存在の丸缶を明日も食べられる楽しみを胸に。
五勝手屋本舗「丸缶羊羹」に合う お茶のレシピ
用意するもの
淹れ方
1/一煎目を淹れる
茶葉を入れた急須に90℃のお湯120mlを注いで45秒経ったらカップに注ぐ。お菓子の前にまずはお茶で温まりましょう。火傷しないようにふーふー冷まして召し上がれ。
2/二煎目を淹れる
90℃のお湯120mlを注いで10秒経ったらカップに注ぐ。お茶の良い香りを楽しみながらお菓子と交互に。渋い・甘いの繰り返しで幸せのループ!
「丸缶羊羹」が好き!という方も、初めて知ったという方も、もし見かけたらお好きなお茶と一緒に味わってみては。
今回ご紹介したお茶
こちらのページでご紹介した商品茶漉しを洗うのが苦手で、お茶を入れることにためらいがありましたが、この急須は茶漉しが浅く洗いやすい。本体も蓋も凹凸が少なくて洗いやすく楽に清潔に保つことができ、お茶を入れるハードルがぐんと下がりました。
二級品を購入しましたが、正直私にはどうしてこれが二級なのかがわからないレベル。大事に使っていきたいです。
このコップをメールで見て一目惚れして即購入しました!何より乳白色の色味が好み過ぎて…サイズも60mlって知った時はちょっと小さいかな?とも思ったんですが煎茶堂東京さんの透明急須で丁度2人分になって、1煎目を2人分作ることが出来るのでとても重宝しています。色味がランダムなので欲しい色味が来るかどうかは運要素強いですが買う価値ありです。
自分用に購入したものを長年愛用していますが、耐久性が良く汚れも目立ちにくいです。友人にも勧めたく、購入しました。贈り物としても高級感がありとても良いです。
芳ばしい香りがとても良いです。味も深みがあり、気持ちを落着けたい時に飲みたくなります。何杯かいただいてから、にこまる玄米を足して飲むのが好きです。
最後まで美味しくお茶が頂けます。
同僚にプレゼントしましたら、センスが良いとのお言葉を頂き嬉しく思ってます。大変喜ばれますよ。お勧め致します。
毎月3種類のお茶が楽しめます。
6月は和紅茶、新茶、ほうじ茶の3種類でした。
スモーキーほうじ茶は、想像以上に燻製の香りが漂い、味はさっぱりしていて美味しかったです。
来月も楽しみです。
定期便が届いた日、中に入っていた新茶を家族と一緒に飲みました。その日は皆でとても疲れて夕飯もほとんど喋らず食べましたが、新茶を飲んだ後「なんだか元気が出た〜」と言って皆笑顔に。「また飲みたい」とリクエストされました。
香りも爽やかで甘味もあってとっても美味しかったです。
オーバル型の木皿が欲しくて探しておりましたら、タイミングよくこちらのお店で素敵なお皿に出会いました。美しいし、軽くて洗いやすいし、
購入して本当に良かったです。
大切に使わせて頂きます。
毎月、3種類の日本茶が届きます。産地や製法によって、味が違うのがおもしろかったり、和紅茶や烏龍茶などもあったりと、日本茶が身近になりました。
いれる時間から、香りや色を味わって、飲んで癒されてます。
普段から何の気なしに頂くお茶ではありますが、普段使いの域を出ないのもお茶だと思います。
お接待で頂くお茶の美味しさに感動するも、なかなか好みのお茶探し迄はたどりつけず…。
でも、このtokyo tea journal 毎月楽しく3種類お試しでき、気に入れば購入も出来るので、美味しいというレビューだけど…どうかなぁ?や、買ってみたけど口に合わない〜の心配もないのが素敵です。
更に届いたお茶とのマッチングや説明まで綺麗な写真や絵も添えられた冊子も届き、至れり尽くせりです。
こんなに大切に届けて頂け、自分好みのお茶に出会える、毎月の楽しみです。
毎月季節に合わせたお茶が3種類届くので楽しみにしています。煎茶、ほうじ茶、和紅茶など、おいしさの発見があります。日常使いではついつい一杯分を少な目で飲みがちですが、適量(思っているよりかなり多め)の確認もできます。路面店にもぜひ伺いたいと思っています。海外の方々にも日本茶のおいしさをアピールしてほしいです。