一杯のお茶がもたらす清らかな心。野点を通して「心の在り方」を学ぶ
2020年08月14日
自然と親しみながら、自由にお茶を楽しむ方法として、カジュアルに親しまれるようになりつつある「野点」。自然の風に吹かれながら、一杯の煎茶がもたらす清らかな風を心にも感じる野点は、煎茶の清々しい味わいをもっとも楽しめる飲み方かもしれません。 この「清風」の精神を今に受け継いでいるのが、煎茶を使ってお点前を行う「煎茶道」。野外で過ごすのが気持ちいい季節に、「野点」のお茶をより深く味わうための心の在り方を、小笠原流煎茶道家元嗣・小笠原秀邦先生に伺いました。
教えてくれたのは…小笠原流煎茶道家元嗣・小笠原秀邦先生

公益財団法人小笠原流煎茶道家元嗣。公益財団法人小笠原流煎茶道青峰会会長。全国各地にて煎茶会、講演会を実施するなど、国内はもとより、アメリカ、ヨーロッパ、中国等で煎茶道文化の普及に努める。
精神的な世界と人を結びつけるのがお茶

もし「煎茶道とは何か?」と聞かれたら、私は「待つことの美学です」と答えます。茶席主人が現れるのを待つ、一煎のお茶を入れてもらうのを待つ。その待つという時間の中で、空間の美や、相手のおもてなしの心を感じ取ることに、お茶を飲む楽しみがあるのだと思います。
日本では、「待つ」という言葉には神様が宿ると考えられています。つまり待つこととは、神様からいただいた幸せに気づくための時間でもあるのです。
煎茶道で大切にしている言葉に「清風」というものがあります。心を込めて淹れられたお茶は、喉だけでなく、心をも潤してくれるもの。飲むとほっとして、清い風が吹いているような心持ちになります。これを清風と表現します。やがて心の中から煩悩が消え、無我の境地に近づく。お茶とは、そういった精神的な世界と、人とをつなぐ役割を果たしてくれるのです。
その一杯のお茶が淹れられるのを待つ時間をいかに楽しみ、自分を高めることができるのか。それが、煎茶道にとっていちばん大事なことなのです。
自然と同化してお茶を味わう

日本の茶道には抹茶道と煎茶道があるのですが、煎茶道は、より日常の暮らしに近い存在です。もちろん「道」と名が付く以上、煎茶道にも型は存在します。しかし、重要なのはただ型を守ることではなく、おもてなしの心を持ち、またその心に気づくことです。型はその気持ちを伝えるための手段であり、「型通りにすること」が目的になってしまってはいけません。だからこそ、煎茶道は茶室ではなくても楽しむことができるのです。
煎茶道は、黄檗宗(おうばくしゅう)の僧侶・売茶翁(ばいさおう)が京都の文人墨客たちに、煎茶を飲みながら禅の精神を伝えることで広まっていきました。売茶翁がお茶の魅力を伝えるための活動はほぼ屋外、つまり野点だったと考えられます。その売茶翁は「心に欲心なければ、身は酒屋・魚屋、はたまた遊郭・芝居にあろうが、そこがその人の寺院である」という言葉を残しています。つまり茶道だって、茶室がなければ精進できないということではないのです。

中国にお茶を文化として広めた唐時代の文人、陸羽(りくう)も、茶室にこもっていたのではなく、野の中で清風を味わっていたはずです。お茶という字は、草かんむりの下に「人」と「木」と書きます。自然からの恩恵を人間が受けていることを、とてもよく表している字ですよね。その自然の恵みを直接感じられる野点は、素晴らしい経験になるものだと思います。
草木や雲の動き、鳥の囀りを楽しみ、自然と同化する。可能であれば、本当の山奥で、川の清流を沸かしてお茶を淹れる。そういう時間が持てたら、本当に素敵ですね。
小笠原流煎茶道の五カ条

小笠原流煎茶道の基本理念である「和敬清閑」。常に公平で、誠意に満ちた清い心と、肉体的にも精神的にもゆとりのある状態を指す言葉です。一朝一夕に得られる心持ちではありませんが、自然の中でお茶を飲みながらなら、その心の一端にふれることができるかもしれません。
1. 心技をおごらないこと
人と自分を比べないということ。お点前でも「私の方が上手なのに」「あの人は経験が浅いくせに」などと比較しないことです。人は、自分の欠けている部分に目を向けると、他人と比べる心が芽生えます。それよりも、自分が満たされている部分に目を向けることです。「今日もごはんがおいしい」「お稽古ができてよかった」と、満たされている部分に目を向ければ、感謝の気持ちが生まれ、人をうらやむ必要がなくなります。
2. 誠を持ってのぞむこと
自分の心に対して、嘘をつかないということです。例えばお茶の稽古に励みたいと思っていても、「雨が降って行くのが面倒だな」とやめてしまうことがありますね。しかし、それは本当に自分の心に決めた魂の声でしょうか? 目先の感情に振り回され、自分の本心を偽ってはいないでしょうか? 自分の魂の声に心に嘘をつかないということは、茶の稽古に限らず近しい人との関係や、仕事との向き合い方、何にでも当てはまると思います。
3. 華美を誇らないこと
「華美」とは華やかすぎることですが、いい着物を着ちゃいけません、いいお茶碗を使っちゃいけませんということではないですよ。それを殊更に自慢しないようにと説いています。煎茶道の精神はお互いを尊重し合い、心を推し量る文化、簡単にいうとわかり合おうとするものです。岡倉天心が『茶の本』に「茶道は美を見いださんがために美を隠す術であり、現わすことをはばかるようなものをほのめかす術である」と書いていますが、「拈華微笑(ねんげみしょう)」「啐啄同時(そったくどうじ)」「一座建立(いちざこんりゅう)」といった奥深い悟りの微笑という心境でしょうか。
4. さびた中にも気品あること
「さびた中」というのはあらゆる自分の欲を錆さすことです。老という字も同じ意味です。徳の高い僧が老師と呼ばれるのも修行を重ね、欲を錆させた人ということです。欲が消えると、人は無我の境地へと至ります。無我とは自分の今現在の気持ちの中に「これがしたいな」「あれをやっておかないと」という雑念がないことです。しかし、「自分は欲望がないからどうにでもなれ」ではなく、その境地にあっても、人としての気品はなくしてはいけませんよ、という教えです。
5. わが心を師とすることなく、心の師となること
自分の心に支配されるのではなく、自分の心は客観視してコントロールしなければいけないということ。心というものは、変わらず自分の中にあり続けるものではなく、出会った人や物、あらゆるものとの間に生まれます。そしてそれは、必ずしもきれいな心だとは限りません。誰かに失礼な態度を取ってしまって、あとで後悔することもあります。そういうものを振り返り、学びながら、自分を磨いていくことの大事さを説いています。
今回、この季節に自然を身近に感じながら頂く時におすすめのレシピを作りました。風を身体に受けながらお茶を飲む時間は、自然が尊いものだということを改めて教えてくれるひとときになるのではないでしょうか。
萩原さんの急須をサイズ違いで持っていたので大きいものが欲しくなり購入しました。持ち手と注ぎ口な安定していて、どんなお茶でも対応してくれる万能な急須です。購入できてうれしいです。
以前購入したものを割ってしまい買いなおしと追加で購入しました。
薄い器ですが名前のとおり一煎目の温度であれば手に伝わる熱さも問題なく、その薄さゆえにお茶の風味を自然に感じることができます。
長く使っていると白かった器が徐々に色づいてきますがそれもまた器の味として楽しんでいます。
香駿は、東京茶寮がオープンした時から一番好きなお茶でした。久しぶりに飲んでみましたが、やはり香りの良さとフルーティーな感じが素晴らしいです。茶葉が柔らかいので、三煎目は少し印象が薄いかもしれませんが、シングルオリジンらしいお茶ですね!
父親に贈る用で通常の商品を、自分用に二級品を購入しました。よく見てみると底に傷がありましたが、よく見なければわからないくらいで使用には全く支障ないので、とてもレベルの高い二級品だと思いました。磁器製の急須を処分してこちらに変えたので、食器棚もスッキリしておしゃれになり気分も上がりました。大事に使いたいと思います。
むさしかおりを頂いて。
一煎目、まあるい旨味とコクを感じる美味しさ、大好きな口当たりでした。
二煎目 心地よい苦味、
そして新緑の様な爽やかさ
一煎目とは大きく違う味わいを感じ
お茶好きとしてお茶を頂く楽しみを味わえます。シングルオリジンならではの茶葉本来の味を実感します。
紅茶党だった私が、「美味しい緑茶が飲みたい!」と思い、始めてみました。毎月色々なお茶(たまに和紅茶や烏龍茶も入っていてなお嬉しい)が手元に届き、今まで難しいと勝手に思い込んでいた緑茶が一回分ずつ3種類も入っているので、気軽に美味しいお茶が楽しめて私の中でのお茶の世界が広がりました。どんな緑茶に出会えるのか、これからも楽しみです。ありがとうございます。
注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。
亀田文さんの面取り鉢と同時購入しました。形の可愛らしさと柔らかな感じが気に入り、実際手元に届き、やはり形の綺麗さ、可愛らしさに満足ですが、思ったより底面積が小さいので、薬味やタレ、プチ菓子(練り切り1つ)を入れるサイズ感で、ワンプレートに乗せる豆皿のようにも使おうと思っています。
亀田文さんの器は前々から購入を考えていて、今回決心して家族分購入しました。
本当に使い勝手がよく、なかなかこの深さでこの形は見かけず、和・洋・中・デザートまで、何にでも合わせられます。買って良かったと思える優秀な器です。
とてもしっかり梱包していただきあ、また適宜メールでのご連絡もあり、信頼できるお店でだと思います。
また、機会があれば宜しくお願い致します。
黒豆も生姜も香りや香ばしさが際立っていて美味しくいただいています。豆乳ティーにしても香ばしさが残って楽しんでいます。今後も購入すると思います。
待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。
早速お茶を淹れてみました。
とても美味しく淹れる事ができました。
素敵なティーポットで大変気に入りました。
お茶好きの友人へのプレゼントで購入しました。
見た目の美しさはもちろん大きさもちょうどよくとても喜んでもらえました。
1日のなかで素敵なティータイムを過ごしてもらえそうです。
久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。
昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。
私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。
約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。
大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。
華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。
お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです
お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。
通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。
人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。
コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。
こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。
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