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余白の美が生む、心地よい緊張感と佇まい。児玉修治さんの器
2024年09月19日
by 煎茶堂東京編集部
緊張感ある佇まいが絶妙なバランスで共存する作品が魅力の陶芸家、児玉修治(こだましゅうじ)さん。
高校生のときに陶芸の道を志した児玉さんは、京都伝統工芸専門学校(現 京都伝統工芸大学校)を卒業後、丹波焼「窯元やまの」へ弟子入り。4年間の修行を経て、兵庫県の加古川市に「陶工房希器」を設立されました。
現在は、自然豊かな長野県安曇野市に在住。2024年春に兵庫から移住され、新しい土地での生活が始まっています。また薪窯での作品作りや、新たな材料の採掘など、制作への意欲を静かに燃やしています。
今回は児玉さんの『カンヴァス』シリーズから、4点紹介します。
料理人にとって、器は『カンヴァス』。マットでやさしい白が印象的な器たちは、料理や飲み物を美しく、よりおいしくいただくための支持体です。
絵画から着想を得て制作された『カンヴァス』シリーズの画布の折り目のようなテクスチャー。山羊の刷毛を使って釉薬を何度も塗り重ね、土の質感が残るように調合された釉薬をかけて焼くことで、刷毛跡が残るように工夫されています。
「カンヴァス 蕎麦猪口」
蕎麦猪口の万能性たるや、器好きなら誰もが知るところ。湯呑みとしても、汁椀や小鉢にもなる優れものです。
児玉さんの作る蕎麦猪口は、スタンダードを突き詰めたスタイル。焼き物の美しさの原点に、私たちを立ち還らせてくれるような気がします。カップの内側には灰釉が施され、洗いやすい仕様になっています。
「カンヴァス デザートカップ」
絵画のモチーフのような存在感のあるフォルムと、質感がバランスの良いデザートカップ。脚付きの器はさまざまな作り方がありますが、児玉さんは削り出しの工程を採用しています。
果物、アイスクリーム、スープなど、どんなものを入れても受け止めてくれる、まさに絵になるカップです。
「カンヴァス 茶杯」
『カンヴァス』のテクスチャの味わいが引き立つ茶杯は、日常でも気兼ねなく使える安定感のある質量感です。
児玉さんは、触った時の質感や手にもったときの重量感には、人一倍のこだわりをもって制作されているそう。モダンな佇まいは、児玉さんが影響を受けた20世紀なかばのデザインにも通じるものを感じます。
「カンヴァス 片口」
ストンとした寸胴なフォルムが印象的な片口です。容量300mlでシーンを選ばず、どのような用途にもお使いいただけます。ベーシックで使いやすいのはもちろんのこと、自宅で使用しているときの何気ない瞬間に、その魅力を発見することができます。
窯元で培った伝統的な技術や知識に加え、琳派や茶道などの日本の美意識、またルーシー・リー(※20世紀後期にイギリスを拠点に活躍した陶芸家)などを含むミッドセンチュリーからインスピレーションを受けたという児玉さん。それらの美意識や感性は、彼の生み出す器の内側にそっと佇んでいます。
児玉修治さんの作品
フードスタイリスト・鈴木愛
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