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素朴で美しい、心も温まる茶器。高木剛さんの作品

2024年08月08日

by 煎茶堂東京編集部

移住先の福岡県うきは市にある「李椿(リチェン)窯」で、蹴(け)ろくろ※を使った器づくりを続ける、陶芸家の高木剛(たかぎ・ごう)さん。

月に数日のみオープンする、ご自身の展示室「李椿」での作品展示のほか、京都を中心に数多くの企画展に参加するなど、精力的に活動されています。

今回は、そんな高木剛さんの作品の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。

※蹴ろくろ:足で蹴って回すろくろ。九州から関西にかけての西日本で主に普及してきた。

ホッと、安心感。「堅手蓋碗」

韓国の青松(チョンソン)白磁窯※で短期研修を受けたのち、福岡県うきは市で作陶する高木さんの器。

※青松白磁:韓国・慶尚北道(キョンサンブクド)青松郡にある陶磁器製造企業。青松郡が直接管理しており、朝鮮時代を代表する四大民窯の一つに数えられた。

李朝時代の雰囲気をまといつつも、李朝のものよりも更にどこか優しく穏やかな包容力を感じます。それは、土の厚みなのか、形なのか、内側から放つ光を感じるように思います。

1人用のサイズの「堅手蓋碗」は、カジュアルに使える茶器です。個人的には朝時間のお茶に使いたい。気負わずに使えて心が温かくなる蓋碗で一日を始めたいと思わせてくれます。

ころんと可愛い形。「柔らか手茶杯 シオゲ型」

卵を連想させるようなコロンとした形。お茶の香りが杯の中で滞留しつつ、飲み口は唇の形にフィットして外側に反っています。

手で持つと、なんとも愛らしい。キュンとしてしまう形です。約40mlですので、煎茶はもちろん中国茶や日本酒にもぴったりですよ。

「柔らか手高杯茶杯」

ゴブレットや高杯など、脚の長いカップが好きです。お茶の設に置くだけでリズムが生まれますし、一気に締まることが多いのでよく手に取ることが多い気がします。

高木さんの「柔らか手高杯茶杯」は高台がぐんっと伸びた形。非常にシンプルですが、意外と珍しい意匠なのではないでしょうか。

お茶の時間、和紅茶を淹れてみました。お茶の水色がよく見えます。ニュートラルな白釉は煎茶の緑も、発酵されたお茶の褐色も鮮やかにワントーン明るくうつしてくれます。それだけで、おもてなしにもなりますね。

「白磁片口」

高木さんの他の茶杯とも好相性な「白磁片口」。どっぷりとしたシルエットで容量もばっちりなので、おおらかな気持ちで使うことができます。

たっぷり使ってお茶の色を染み込ませたら、いい景色になりそうです。もちろん、茶渋が気になるという方はぜひお手入れを。でもその茶渋がいい味になる片口だと思うのです。水切れの良さもいうことなし。

いい夜の晩酌。日本酒も似合う、懐の深い片口です。

高木剛さんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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