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作り手のことば「時代も国籍をも超えたものを作りたい」石田誠さん

2024年07月26日

by 煎茶堂東京編集部

愛媛県に生まれ、松山市窪野(くぼの)町に築窯して以来、30年近くにわたって作陶を続けている石田誠(いしだ・まこと)さん。季節や料理を選ばずに受け止めてくれるおおらかな器は、日々の頼もしい相棒になります。

今回は、煎茶堂東京でのお取り扱いに伴い、石田さんにお話を伺いしました。

石田さん、今日はよろしくお願いします。早速ですが、器を作ることになったきっかけを教えてください。

20歳のときに、古物の瀬戸麦藁手の飯茶碗を譲り受けたのをきっかけに、作ることに興味を持ち始めました。

作品を作る工程の中で、好きな工程と理由を教えてください。

ろくろ仕事です。磁土や粘土が伸びて形がたちあがってゆくところが好きです。

砥部焼(とべやき)で知られる愛媛県で生み出された石田さんの器は、透明感があり、シンプルでありながら表情豊かに見えます。砥部焼の特徴や、影響を受けた点を教えてください。

江戸中期より始まった砥部焼は、磁土に少し鉄分があり、生地は柔らかく、伸びやかな筆致の文様を特徴とした、染め付けが主流の産地です。

ろくろや絵付け等々で優れた先輩方がたくさんおられるので、いつまでたっても勉強になります。私自身も、時代も国籍も超えた物を作りたいです。

今回取り扱う作品は、料理や飲み物が映える白磁の器です。制作上のこだわりや、石田さんの考える白い器の魅力を教えてください。

夏は涼しげに、冬は暖かく感じる器だと思います。制作時には、主役は料理であることを大切に考えています。

作品を作るときのインプットはありますか?

古典と接することです。

器を作る上で一番大事なことは何だと思いますか?

見込みの懐が深いこと。淡々と毎日、仕事を続けてゆくこと。

今後挑戦してみたいことはありますか?

釉薬の色味は無限の広がりがあります。また新しい雰囲気を持つ釉薬を作りたいです。

石田誠さんの作品

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