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日常に溶け込む、おもてなし。北井里佳さんの茶器
2024年06月20日
by 煎茶堂東京編集部
大阪から車で1時間足らずのところにある、緑豊かな千早赤阪村にアトリエを構える陶芸家の北井里佳さん。
このたび、北井さんの作品の中から、李朝の器をモチーフにした茶器の取り扱いが始まります。茶壷、茶杯、耳杯など、白土の温かみあふれる全10作品をご紹介します。
おもてなししたくなる「茶壺」「茶杯+茶托」
前職は建築設計士という異色のキャリアをもつ北井さん。建築設計と陶芸の共通点は「バランス」と「機能性をみながら組み立てる」ことなのだそう。
李朝の器の品格を感じさせつつも、日常になじむ温かみを感じられるのは、そのような背景があるからかもしれません。やわらかな白に、青をほんの1滴垂らしたような色合いの白土の器が、背伸びしない「おもてなし」を演出してくれます。
ころんと丸みを帯びた「白土茶壺」は、見た目の愛らしさだけでなく、機能性も追求されています。
把手に指をかけたときの安定感だけでなく、注いだ時に蓋がズレにくい構造になっており、さらに水切れも良いので、お茶をいれる仕草さえも美しく見えそうです。
おもてなしにぴったりな茶壷は100mlと150mlの2サイズ展開のご用意があります。
茶壷は丸みのあるタイプのほか、平らなタイプも。そろばんの珠のようなシルエットで、持ち手や蓋のつまみが大きく、機能美にも優れています。平らな形状で細かい茶葉でも開きやすく、煎茶をいれるのに向いています。
小ぶりな佇まいの「白土茶杯+茶托」。「お茶を口に含んだ時に、お茶の味や香りだけでなく、杯に口が触れた時の感触まで楽しんでほしい」と、北井さん。
お茶のぬくもりが伝わる厚みとなめらかな質感が、お茶の時間にやさしく寄り添ってくれます。
茶杯と茶托はセットになっています。スタッキングもでき、重なった様子の愛らしさにほっこりします。収納美も兼ねているのは、北井さんならではですね。
コレクターごころをくすぐる「耳杯」
杯の両側に羽根状の把手が付いた「耳杯」と呼ばれる李朝の時代に作られた祭器。その佇まいに惚れ込む現代の作家も多く、自らの作風で表現しています。北井さんの手にかかると、まるで小動物のよう。4タイプあり、集めて並べたらなんだか楽しそうな会話が聞こえてきそうです。
こちらは指先でつまんで持ち上げられる、おちょこサイズの「小」。
ひと回り大きなサイズも4タイプあります。お茶はもちろん、少量のコーヒーを嗜むのにもぴったり。お茶菓子を添えて、一呼吸入れたいときのお供にいかがでしょうか。
ひとつでお茶時間が豊かになる「白土蓋碗」
茶器を揃えるのはなんだか大変そう。それなら、蓋と茶杯、受け皿がセットになった「蓋碗」がおすすめです。茶壷のようにお茶をいれることも、中国茶ならお茶をいれて直接すすり飲むこともできるミニマムなアイテム。
薄くて軽いので水切りもしやすく、蓋碗の扱いに慣れていないビギナーの方にこそおすすめです。
茶杯はゼリーや白玉などのスイーツを入れたり、受け皿は一口サイズの焼き菓子やドライフルーツを盛り付けてみたりと、別々でも楽しむことができます。
日常にひと匙の特別感を添える「祭器」
李朝の器をモチーフに、「現代の道具として使ってもらえるようにアレンジする」という白井さん。
祭器に蓋碗を置いてみると、日常でありながらもちょっぴり特別感が漂います。茶壷を置いてみたり、果物や茶菓子を盛り付けてみたりと、「今日はどうしようかな」と考える時間が楽しくなりそうです。
薄く水を張って花器にしてもよく映えます。お茶を飲みながら視界に植物が入ってくるだけで、心に静寂をもたらしてくれる気がしませんか。
茶葉の変化を愛でたくなる「白土小舟鉢」
小舟のようなフォルムの小さな鉢は、食器としてはもちろん、茶則としてもお使いいただけます。両端は尖り方が異なるので、茶壷の大きさに合わせて変えることで、茶葉をスムーズに茶壷に移すことができます。
湯を注ぐ前と後の茶葉の見た目や、香りの変化と合わせてお楽しみください。
横から見ると前方が迫り上がっていて、器にストーリーを感じます。アクセサリーを入れたり、コーンタイプのお香を立てたりと汎用性が高いのも魅力です。
つるんと冷菓を楽しむ「蓮華」
先端がちょこんと突起している「蓮華」。真上から見ると蓮の花弁を表していることに気づきます。
ひとつずつ表情が異なり、これが花弁だと思うと、ひとつふたつと集めたくなります。
薄くなだらかなカーブですくいやすく、口に運ぶとつるりと引っかかりのないなめらかさ。冷えたデザートがおいしく感じられる魔法のような蓮華です。