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静かで厳かな佇まい。只木芳明さんの「菓子切」

2024年06月20日

by 煎茶堂東京編集部

埼玉県で制作を行う只木芳明さん。20歳の頃から独学で木を彫り続け14年近くになるという只木さんの作品からは、木の艶を感じます。

今回は、そんな只木芳明さんの作品「菓子切」についてお伝えします。

静かで厳かな佇まい。「菓子切」

この菓子切りは「オノオレカンバ」という木を使って作られています。オノオレカンバは非常に硬い木として知られていて、漢字で書くと「斧折樺」。斧が折れるほど硬い…という意味合いです。

たった1ミリの幹を太くするのに3年もかかると言われていて、成長が遅いため植林もあまりされない貴重な木なのだそう。

その硬さゆえ、形を作って彫る作業は非常に大変なものと思われますが、硬い木であれば木であってもこのようにシャープな先端にすることができます。

手で触ってみるとその薄さが分かるのですが、写真でお伝えしきれないのがもどかしい…。和菓子などを一口大に切り分ける際や、刺す動作もストレスなし。意外とこの先端に太さがあると、羊羹を刺しても刺しきれなかったり、持ち上げにくい時がありませんか?

また、口に運んだ時の唇の当たりも気持ちよい。持ち手の稜線にも惚れ惚れとします。只木さんの菓子切りはその見た目の佇まいだけでなく、使い心地も美しい。

持ち手の部分は柿渋と松煙で着色されており、最後はオイル仕上げが施されています。まるで遥か昔から使われていたような風合いに心惹かれます。この古色仕上げは只木さんの他の作品にも見られるのですが、その静かで厳かな佇まいは和の料理や食材だけでなく、和の部屋などにもよく合います。

素材の味わいを生かし羊羹やおはぎ、大福。和菓子とぜひ合わせて使っていただきたいと思います。

販売開始:2024年06月26日(水)8時

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