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素材の力強さを感じて。水野悠祐さんの木工作品

2024年03月14日

by 煎茶堂東京編集部

手彫りで器を中心に製作されている、木工作家の水野悠祐(みずの・ゆうすけ)さん。水野さんの工房は、日本茶の基礎が築かれた歴史と伝統の茶産地・京都府宇治の山中にあります。

今回は、そんな水野悠祐さんの作品の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。

茶托としても。「オーバル豆皿 」

手のひらに収まるほどの小さなサイズの器。「オーバル豆皿」と名前がついている通り、豆皿としてお茶菓子を載せたり、ミニサイズの置物を置いて飾っても素敵です。

ひとつひとつ手彫りで作られているので、表面にはノミで彫られた跡が鮮明に残っています。かといって、荒々しい雰囲気を感じることはなく、極めて上品に仕上げられています。

木目の特徴をつかみ、斫(はつ)る作業との相性を探るのは簡単なことではなく、それを「海に出た漁師さんが潮目を読むのと近い感覚がある」と表現する水野さん。

今回お取り扱いする作品全てにそうした表現が見られます。

個人的には「茶托」として使いたいと思っています。中国茶用のものが適していますが、煎茶サイズ(100〜120ml程度)のものでも使えそうでした。掴みやすく置きやすいオーバルの形が茶托としてぴったりです。

ちょっとした休憩もお洒落に。「フリーシェイプ皿」

「フリーシェイプ皿」は、その名の通り有機的な線で円がぐるっと描かれたようなお皿です。こちらも先ほどの「オーバル豆皿」と同じように、お皿と名前がついてはいますが、お盆としても使える器です。

横幅が約155mmなので、大きな器や食事の際には向いていないのですが、画像のようにお茶の時間にはとっても重宝します。

「ちょっと一息つきたいな」という時ってありますよね。そういう時は時間がない事も多いのですが、グラスにお茶を注いで、一口サイズのお菓子を「フリーシェイプ皿」のようなトレイに載せたら、きっと素敵な小休止の時間になるはずです。

細かなディテールに注目。「隅切長盆」

今回、煎茶堂東京の希望で作っていただいたサイズの「隅切長盆」。この木はブナの素材を使って作られているのですが、木の生命力を感じずにはいられない表情が魅力的です。

表面の、海水面のような表現にぜひ注目してみてください。

思わずため息が漏れてしまうような、自然と手が伸びて触りたくなる、そんな素晴らしいお盆です。

隅切という、四つの角が削られたような加工が装飾されています。控えめな装飾ながら、このひと手間によって全く雰囲気が変わります。

急須や茶壺と茶杯を並べて。誰かと一緒のティータイムにも、自分だけの時間を優雅に過ごす時にもぜひお選びください。

販売開始:2024年03月20日(水)8時

フードスタイリスト・鈴木愛

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