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穏やかな空気をつくる。萩原千春さんの器

2023年07月13日

by 煎茶堂東京編集部

美術大学を卒業し、パリのシテ・デザールにてアーティスト・イン・レジデンスを経て、2002年に千葉県に工房を設立した、陶芸家の萩原千春(はぎはら・ちはる)さん。

個展の活動の他に、個人邸のデイリーウェアのデザイン制作、ショップとのコラボレーションによるテーブルウェアのデザイン制作なども手がける萩原さんは、暮らしに寄り添うような穏やかな作風が特徴です。

今回は、そんな萩原千春さんの作品の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。

200mlの小ぶりな「ポット」

今回、煎茶堂東京でサイズ感をお伝えして作っていただいた「ポット」。約200mlほどの容量で、さまざまなお茶にも対応できるよう、磁土の素材でお願いしました。

内側に茶漉しがついていますが、煎茶の場合は、浅蒸し茶など葉の大きいもの向き。茶葉が細かいものは、本体の茶漉しを通り抜けてしまう場合があるので、更に目の細かい茶漉しを通すか、細かい茶葉自体を避けていただくのがおすすめです。

今回は白磁のお取り扱い。白は、生クリームのような滑らかな色合い。質感は、白磁ではありますが冷たさは感じず、むしろ包み込むような優しさを感じます。

コロンとかわいい「丸ゆのみ」と幅広い用途の「小皿」

白色の器や茶杯の取り扱いが多い私たちですが、今回は3つのカラーをお願いしました。萩原さんといえば、落ち着きつつも挑戦しやすい色の釉薬が特徴の一つでもあります。

私たちが選んだのは、ポットとお揃いの「白磁」(画像右)、甘い香りのしそうな「ハチミツ」(画像中央)、季節問わず使えそうな「テラ」(画像左)の3色。

使い勝手の良い「白磁」

「白磁」は、素材の色を存分に楽しむことができる、フラットなカラー。お茶の、一煎目と二煎目の違いもご覧の通り、同じ器の色でも違いがはっきりと出ます。

「丸ゆのみ」と「小皿」は別売りですが、写真のように小皿をソーサーのように使うのもおすすめ。

食卓に馴染みやすい「ハチミツ」

紅茶やほうじ茶、コーヒーなど、深い色の飲み物が似合う「ハチミツ」。黄色をハチミツと名付ける可愛らしさにもときめきますね。

寒い季節には、テーブルの上をポッと照らしてくれて、暑い日には元気をくれそうな、見る季節によって印象の変わりそうなカラーです。

同じ系統の食材と合わせると相性が良さそう。パンやプリン、ポテトサラダ、おかきなどクリーム系、ブラウン系のものをのせてみてくださいね。

ティータイムや来客時にも。「テラ」

最後にご紹介するのは、湖のような色合いの「テラ」。地球の色をイメージして作られたのでしょうか。小皿のしのぎの部分や、カップの溝の部分に溜まった釉薬が美しいですね。

「丸ゆのみ」は、飲み物だけでなく、アイスクリームなどのスイーツにもぴったり。

ちょっと特別なお茶の時間や、来客時にも使うと話題に花が咲きそう。テーブルの上をパッと華やかにしてくれるようなカラーです。

使いやすい「白磁」、食卓に馴染みやすい「ハチミツ」、お茶の時間や来客の時にも使いたい「テラ」。どの色も迷ってしまいますが、どれも落ち着いた色合いなので、カラーの器やカップに挑戦したかった!という方にもぜひオススメです。

販売開始:2023年7月19日(水)8時

フードスタイリスト・鈴木愛

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