
光を集めて反射する。夏に似合うガラス特集!第一弾は「コンテンポラリー」&「うすはり」
2023年06月29日

by 煎茶堂東京編集部
スイカにかき氷、冷やし中華にそうめん……。夏になったら食べる食べ物を挙げたらキリがありません。季節の食べ物が多ければ多いほど、その季節が楽しみになる。
7月5日(水)と、12日(水)の2週にわたって発売されるガラスの器は、そんな夏の食べ物や飲み物をもっと美味しく見せてくれるはず。クリアでシンプルなガラスから、薄さにこだわったガラス、表面の波打った形が夏らしいガラス、見ているだけですうっと体温が下がりそうな涼を感じるガラスたちをご紹介します。
※今回ご紹介するのは7月5日(水)発売のラインナップです。
髙橋禎彦 ぐるぐる小鉢
ゆるやかに伸びる渦の模様。底まですべて“ぐるぐる”で形成された作品は、飾っておくだけでも涼しげな雰囲気を感じるほど。全面模様の華やかさと、鋭く決められたシルエットのバランスがなんとも小気味良い。
「宙吹き」で形成される髙橋さんのガラス作品は、ひとつとして全く同じ形のものはありません。ぐるぐる模様こそ型で作られますが、型にはめた後も細かい調整が行われるため、模様の出方も異なるのです。
美しいうずまきは、色鮮やかな食材がぴったり。夏の元気いっぱいな野菜や冷たいポタージュ、果物のゼリーなんかも良さそうです。
いい器は、食材そのものをより美味しそうに見せてくれる。髙橋さんのガラスはそんな器のうちのひとつだと感じます。
髙橋禎彦 モールドコップ
ゆるやかに伸びる渦の模様は、底まですべて“ぐるぐる”で形成されています。飾っておくだけでも涼しげな雰囲気を感じるほど。お茶はもちろんワインをちょこっと飲むときにも活躍しそうです。
髙橋さんの作品には必ず裏返すと「ポンテ」と呼ばれる跡があります。吹き竿から別の竿に受け渡す工程で、接着剤代わりに少量のガラスを使って竿を器の底にくっつけるそう。最終的には「ポンテ」も器から外すのですが、髙橋さんはこの「ポンテ」がお好きなのだとか。届いたコップの裏を見るのが楽しみになります。
髙橋禎彦 脚付ミニグラス
髙橋さんの「脚付きグラス」はステムがとても短く、プレート部分にぽってりとした厚みがあり、何とも言えぬ形が特徴です。小さなワイングラスは世の中にたくさんありますが、このバランスは高橋さんならではのバランスです。
自然光にかざすと見える宙吹きならではのゆらぎとシルエットのかわいらしさが相まって、うんと愛でたくなります。
プクッとした形がかわいい脚付ミニグラス。オンラインストアで言うのもなんですが、見て、使ってみるとこのかわいさが分かります。
一見シンプルなグラス。と思いきや、ステムの短さやフットの平べったさは量産タイプのものにはなかなか見られません。
デッサンを重ねて作られる髙橋さんのグラスだからこそのシルエットです。
松徳ガラス オールド S
「うすはり」。グラスが好きな方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この「うすはり」というのは、実は松徳硝子さんの登録商標なんです。その名の通り約0.9mmの薄さによって、飲み物との境界線を感じさせない軽快な飲み口を味わうことができます。
電球製造からスタートした松徳硝子ならではの、“均一に吹く技術”を活かし、飲むという行為を、より美味しく楽しくするグラス作りを目指している松徳硝子さん。
この「オールド S」は、お茶はもちろん、ビールやサングリアなどお酒をほんの少し飲みたいときにもおすすめです。