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陶器と磁器の違いは?器の手入れ方法は? 窯元に聞いた、焼き物をより楽しむために知っておきたいこと

2020年07月20日

by 煎茶堂東京編集部

器と一言で言っても、色々な種類や適した使い方があります。 ぜひ製法の違いや色合いによって楽しみ方を変えてみてください。日々の食事や、お茶を飲む時に気分や味わいが変わるのに気づくはず。 様々な素材の器がありますが、今回は陶器と磁器のふたつを主にご紹介していきます。

陶器と磁器の違いを知る

陶器と磁器、この2つの違いは何なのでしょうか?それぞれ製法が違うのですが、使う際に知っておきたいポイントは以下の3つです。

発色

磁器は陶石と呼ばれる石の粉と粘土を混ぜて作ることで、陶器に比べて透明度の高い白色に。そのため、同じ色の釉薬を塗っても、素地の色が違うと発色が変わるのは驚き。

涼しさを演出したいときはクールな印象を与える磁器、温かみを演出したい時はやわらかい発色の陶器を。イメージで器を選ぶのもいいですね。

厚み

陶器は低温で焼くため、厚みがあり落とすと割れやすいのが特徴です。また、土の性質として保温効果があり、陶器のぽってりとした飲み口はホッとする優しい印象に。

磁器は陶器より高い温度で焼き締めているので、硬く薄く作ることができるのが特徴。薄い飲み口は口当たりがすっきりとしていて、お茶本来の味わいを楽しめます。

テクスチャ

陶器の表面はざらざらとしていて、泡をまろやかにしてくれる効果があります。スパークリングティーなどの発泡している飲み物を飲むのにもおすすめ。

反対に、磁器は表面がつるつるとしていて汚れがつきにくく、明度も高いのが特徴。特に白い磁器は、色の濃い紅茶を飲む時や、お茶本来の水色(すいしょく)を楽しむのにぴったりです。

長く愛でる器の手入れ方法

「器を育てる」という言葉があるように、経年変化も楽しみの1つ。大切に使うには手入れはつきもの。磁器は汚れが付きにくく、使用後に丁寧に洗うことで、長く新品同様の輝きを維持してくれます。
汚れを吸収しやすい陶器は、米のとぎ汁で目止めをすることで、お米のでんぷん質が陶器の隙間に入り穴を塞ぎ、汚れをつきにくくしてくれます。

陶器の目止めのしかた

・お米の研ぎ汁に1〜2時間つける
・水で洗い流し、しっかり乾燥させる

空間と器をコーディネートする

空間や光にあわせてお皿をセレクトすると、生活がより豊かになります。ぜひ、どんな時間や空間を演出したいかによって、 お皿を選んでみてください。

ここでは、ふたつのシーンの空間と器のコーディネート例をご紹介します。

休日の朝にベランダで朝ごはんを食べるなら…時は涼しげな印象のあるお皿で自分時間を楽しむ静かな朝を演出。

誰かとゆっくりティータイム。そんな時には…あたたかな印象のあるお皿で夕方前の柔らかい日差しと共に会話に花が咲きます。

器を知ると、生活がもっと豊かになる

普段何気なく使っている器、素材感や色合いに少し気をつけてあげるだけで、お皿の上の料理やカップの中のお茶がなんだかいつもよりも美味しく感じられるかもしれません。

ぜひ「器のある暮らし」を楽しんでみてください。

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