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意外と近くに名水はある!全国の名水MAP

2021年06月17日

by 煎茶堂東京編集部

日本中に点在している景観がすばらしい湧水や、水質がよく、地域の生活を潤す湧水。これらを保全するために、全国に100か所の「名水」が環境省によって選定されています。雄大な山の麓、森林の地下、美しい河川のそばにある名水。読みながら、その清冽なせせらぎを想像してみてください。


・参考文献:環境省選定「名水百選」(昭和60年選定)
※選定された名水は飲用に適することを保証するものではありません。

1/甘露泉水

北海道利尻郡利尻富士町

名水百選の中でも、日本最北端にあるのが利尻島の河川の源流部。利尻山の麓に湧くこの水は水質がよく、簡易水道に飲料水として供給されています。

2/羊蹄のふきだし湧水

北海道虻田郡京極町字川西

「蝦夷富士」こと羊蹄山の山麓には全国でも有名な湧水の名所が点在。環境緑地保護地区である「ふきだし公園」は、自然を残したままで保全されており、ここから湧く水は、数十年の歳月をかけて地下に浸透し湧き出しています。

3/六郷湧水群

秋田県仙北郡美郷町六郷

奥羽山脈を源とする丸子川の氾濫により、長い年月をかけて形成された扇状地に広がる「水の郷六郷」。各所に清水が湧き、周辺住民の生活と密着しているため、整備も行き届いています。

4/龍泉洞地底湖の水

岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成

アイヌ語で「霧のかかる峯」という意味の宇霊羅山の麓にある龍泉洞。日本3大鍾乳洞のひとつであるここから湧き出た水は数か所で地底湖を形づくっています。世界でも有数の透明度で、第4地底湖は日本一となる120mの深さ。

5/小野川湧水

福島県耶麻郡北塩原村大字桧原

会津磐梯山の麓には多くの湧水があり、磐梯朝日国立公園内にあるこの湧水は「百貫の価にも換ふべからず」と言われるほど。自然豊かなブナ林に抱かれた風景は、春の新緑と秋の紅葉の時期が特におすすめ。

6/月山山麓湧水群

山形県月山山麓一帯

霊峰「月山」の万年雪が、天然のダムであるブナの原生林などに貯えられながら、およそ400年の年月をかけて湧き出しています。ブナの原生林は、世界自然遺産であり「白神山地」に匹敵するほどの豊かさ。

7/御岳渓流

東京都青梅市御岳本町

秩父多摩甲斐国立公園でも特に美しいと言われる清流。約4kmの遊歩道が整備されていて、四季ごとの情景が楽しめます。散策にもおすすめ。

8/忍野八海

山梨県南都留郡忍野村

富士山麓に降った雨や雪が清冽な水となって湧き出た8つの湧水池。水質の素晴らしさとともに、富士山を映し出す四季の情景も必見です。

9/御手洗池

石川県七尾市三引町

能登半島国定公園の一部である七尾湾のすぐ近くにある霊泉。聖武天皇の皇太子の眼病のご治療に使われたと伝えられていて、真夏日でも池のほとりに足を運ぶと、冷気を肌に感じる絶好の避暑地。

10/白州・尾白川

山梨県北杜市白州町白須

南アルプスの駒ケ岳を源流とする、ウイスキーでもその名を知られる白州。神馬が棲む霊境と言い伝えられる神秘的な場所です。花崗岩にろ過された水は、微量のミネラルがバランスよく溶け込んでいます。

11/野中の清水

和歌山県田辺市中辺路町野中

歴史の道「熊野古道」沿い、県指定文化財の名木「野中の一方杉」で知られる継桜王子社の真下に位置しています。古今和歌集にも詠まれた名所。

12/離宮の水

大阪府三島郡島本町広瀬

後鳥羽上皇によって造営された水無瀬離宮址にある井戸水。茶道の歴史が始まるとともに茶の湯にも使われるようになり、今も書道や茶道に使用されています。

13/塩釜の冷泉

岡山県真庭市蒜山下福田

日本神話が息づく鳥取、島根、岡山にまたがる大山・隠岐国立公園内の谷間に湧き出した冷泉。ひょうたん形の小池を満たす透き通った水の中では、ふたのない巻貝モノアラカイをはじめ、独特の生態系を育んでいます。

14/四万十川

高知県西部

一級河川として全国に知られる四万十川は、豊かな自然の美しさと、天然アユをはじめとした生物の楽園。200kmにおよぶ大清流は、流域に水の文化を生み出しています。

15/白川水源

熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川

熊本市内を流れる白川の水源のひとつ。阿蘇高岳の麓の豊富な湧水の守護神として、吉見神社が建立されています。水質がよく、遠方から水を汲みにくる人もいるそう。

16/霧島山麓丸池湧水

鹿児島県姶良郡湧水町木場589

霧島の山麓の湧水のひとつで、良質な地下水がいたる所で湧き出しています。上水道や灌漑用水、生活用水として貴重な水源のため、湧き口に水の神が祀られています。


全国に点在する100箇所の名水地。もしかしたら、あなたの家の近くにも名水が湧き出ているかも?

地下水について、基本を詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

この記事は「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.26に収録されています。

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