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【銀座茶会】温かい煎茶と夏和菓子のお茶会レポート

2019年08月13日

by 煎茶堂東京編集部

毎回変わるテーマに合わせてお茶についてお話ししましょう。日本各地のおいしいお茶、とっておきのお茶菓子、お茶を楽しむ時間をご用意してお待ちしております。このちいさなお茶会で、お茶を淹れる時間の豊かさを感じ取って頂けたら私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。今回も、煎茶堂東京・銀座店で開催されている「銀座茶会」の様子をご紹介致します。

「014 球磨熊在来」は夏によく飲まれる麦茶のような香ばしさと在来らしく飾らない感じが魅力的。

今回は、今までにお茶会で使用した事がなかった「014 球磨熊在来」を今回セレクト。樹齢70年の母樹の実から栽培されており、自然の野生感が感じられます。球磨熊在来は夏によく飲まれる麦茶のような香ばしさと、在来らしく飾らない感じ有機栽培でもある事から、海外のお客様もこの好まれる方も多い品種です。今回はひんやり冷やしたくず餅を生の桜の葉っぱで包んだ「くず桜」を夏和菓子としてご提案いたします。ホンノリ桜の香りと滑らかなこし餡と口溶けが良く、夏でもスルスルッと食べることができて温かい煎茶とも合うこと間違いなし。今回ご紹介のお店は以前にも柏餅のペアリングの時にお世話になった、東銀座にある「柏屋菓子店」さん。こちらのお店を切り盛りするご夫婦もとっても素敵な方々です。和菓子共々好きになりました。

「柏屋菓子店」の奥様。

ペアリングを体験。

参加いただいたお客様で、小学生4年生の男の子がいらっしゃる方がいらっしゃいました。今回の「014 熊球磨在来」は、有機栽培の煎茶で苦味が強めですが初めにお水出しの014熊球磨在来を試飲していただいた時は「スッキリして飲みやすい」との感想を頂きました。さて、今回お店でご用意致しました和菓子は初夏を思わせる「くず桜」。冷やしたくず生地の滑らかでプルンとした舌触りと、こし餡の滑らかさが煎茶との口どけしてぴったりとマッチングします。生の桜の葉っぱで巻いておりましたので、ほんのり桜の香りと煎茶の苦味のペアリングも楽しんでおりました。

また、お客様の好みによって様々な感じ方がございます。外の気温が高かったということもあり、冷たい水出しを飲んでいただいた瞬間に「美味しい!」とおっしゃっていただくのは皆さま共通なのですが、引き続き70℃のお湯で試飲いただいた際は「甘みを感じる」とおっしゃっていただいたお客様や、「1煎目で低めの温度だけど苦味を感じるなぁ」とご感想いただいたお客様もいらっしゃいました。「014 熊球磨在来」は苦味をもつ品種なので敏感に感じられたのでしょうか。

普段お茶を飲むけれど温度を気にして飲んだ事がないとおっしゃっていたお客様も、「温度によって味の変化が楽しめるなんて」と新しい飲み方に出会ってくださいました。お茶のお店がどんどん増えていると感じる今日この頃ですが、このように当店のお茶の飲み方を知ってくださって、喜んでいただけるシーンに出会えることをとても嬉しく思います。2煎目に80℃のお湯で和菓子とペアリングしていただいた際も、「ググッと“お茶らしく”なった」「普段飲んでいるお茶に近いかも。」とつぶやく方もいらっしゃいました。