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【試飲茶会】2021年9月販売のシングルオリジン煎茶3種を飲み比べしてみました!

2021年10月08日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2021年9月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2021年9月から販売を開始するシングルオリジン煎茶3種をご紹介!

煎茶堂東京 東京茶寮・バリスタ/小野寺と、煎茶堂東京 銀座店・ティーコンシェルジュ/古川が3種を試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

煎茶堂東京・ティーコンシェルジュ/古川千鶴

好きなお茶「019 いなぐち」
スッキリ、ストレートなお茶が好き。「お茶のある暮らし」は笑顔になります。@cizurufurukawa

東京茶寮・バリスタ/小野寺 友麻

好きなお茶は「010 ふくみどり」「042 みえうえじま」
さっぱり苦めのお茶が好き。釜炒り茶にも目がないです。@yumaonodera521

小野寺・古川:
「こんにちは〜」

小野寺:
「ラジオみたいに始まりますね!では、9月の試飲茶会始めていきましょう!」

古川:
「お願いします。今月はどんなお茶でしょうか。」

小野寺:
「9月季節茶葉は3種類です。『052 さえあかり』『035 さきみどり 彼杵』と『042 みえうえじま』です。どれも味わいさっぱり系で、わたし好みです。」

古川:
「浅蒸し茶、深蒸し茶、釜炒り茶、飲み比べも楽しめそうですね。」

茶葉の香りは、まるでチョコレート…!?「052 さえあかり」

「052 さえあかり」どんなお茶?

さっぱりとして食事に合いやすい釜炒り茶、ストレートな甘味と爽やかな緑茶らしい風味。お茶を淹れると、炒った大豆のような、とうもろこしのような香りも感じます。

小野寺:
「今回も、初めて販売するお茶がありますね。『052 さえあかり』、釜炒り茶です!」

古川:
「久しぶりに新しい釜炒り茶が入ってきましたね。現在終売になっていますが『021 釜炒りさえみどり』、今だと『047 釜炒りはるもえぎ』があるので、実際に飲み比べも出来ますね。」

小野寺:
「さえあかりという品種自体、初めての取り扱いになりますしね。」

(後日調べたところ、さえあかりは「Z1」と「さえみどり」の交配で作られた品種なんだとか。)

古川:
「最初は基本のレシピで淹れましょうか。茶葉4gに、お湯は70℃で120㎖、1分20秒待ちます。」

小野寺:
「釜炒り茶は、香りが好きです。突然の告白(笑)」

古川:
「釜炒りの茶葉は、一般的に炒った大豆のようなカラッとした香りがする印象ですが…このさえあかりはチョコレートみたい!ビターチョコを感じます。」

小野寺:
「はい。豆感もありますが、チョコレートやカカオも感じますね。」

古川:
「あ〜後から豆も感じますね。」

小野寺:
「ホクホク感、ありますよね。」

古川:
「お湯を注ぐと香りがガラリと変わりますね。」

小野寺:
「茶葉の広がり方も、蒸し製の煎茶とは全然違いますね〜。水色も澄んだ黄金色です。」

古川:
「味わいは、スッキリ。」

小野寺:
「主張は強くなく、優しい印象です。」

古川:
「このお茶は鹿児島のお茶でしたっけ?」

小野寺:
「そうです。先ほど話していた『021 釜炒りさえみどり』『047 釜炒りはるもえぎ』と同じで、生産者は伊集院の前鶴さんですね。」

古川:
「お次は、二煎目。80℃のお湯を注ぎます。茶葉がどんどん開いていきますね。」

小野寺:
「釜炒りの茶葉、目で見て楽しいですよね〜クリンとしていて、可愛いんです。」

古川:
「見ているだけでも癒されますね。」

小野寺:
「一煎目からそうですが、苦渋みはほとんどないので、最初から高温で淹れてもいいかもしれませんね。それにしても、するするガブガブ飲んでしまいますね。」

古川:
「よりスッキリ。釜炒りはるもえぎと比べると、甘みがスッと抜けていきますね。」

小野寺:
「味わいも香りもふんわり、優しいです。初めて釜炒り茶を飲む方に飲んでいただきたい一杯です。」

古川:
「ご飯を食べた後に欲しくなる一杯ですかね。9月はまだ暑さが続くのでしょうか。これからの肌寒さ感じられる季節に飲みたいお茶かもしれません。」

古川:
「最後に、玄米茶もやってみましょうか。おこげの匂いがします。」

小野寺:
「玄米が本領発揮!さえあかり自体も“食事に合いやすい”というだけあって、お米との一体感が堪りません。玄米を全面に楽しみたい方におすすめです。」

052 SAEAKARI さえあかり (缶)

さっぱりとして食事に合いやすい釜炒り茶。ストレートな甘味と爽やかな緑茶らしい風味。
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三重の上嶋さんが育成したお茶「042 みえうえじま」

「042 みえうえじま」どんなお茶?

明るく弾ける香りと渋みで柑橘類の皮をかじったような感覚。煎茶堂東京のみえうえじまは、三重県大台町にて松田さんの畑で作られていますが、元々は三重の上嶋さんが育成した品種。品種名の由来を知るとより愛着が湧きますね。

小野寺:
「次は、『042 みえうえじま』を飲みたいです。こちらは浅蒸し茶ですね。」

古川:
「苦味のあるお茶でしたよね。茶葉は大きめで、ピーンとしています。香りが少しミルキーな気がします。」

小野寺:
「あ…!至極当然に基本レシピで淹れていました。今回こそは、今までのTOKYO TEA JOURNALの提案レシピで淹れてみようと思いながら、体が勝手に…(笑)」

古川:
「わたしは、基本の淹れ方が好きですよ。そのお茶に合った淹れ方ももちろんいいのですが、同じ条件で飲み比べると、違いが分かりやすくもなります。このお茶も久しぶりに飲みますしね。」

小野寺:
「お湯で淹れながらですが、みえうえじまは水出しが美味しい印象です。2年くらい前になるでしょうか、東京茶寮にいらっしゃったヨーロッパからのお客様が、柑橘感はもちろん“桃やハーブのような香りも感じる”と言っていました。」

古川:
「あとで飲んでみましょうね!」

小野寺:
「では、一煎目です。水色が綺麗ですね。この浅蒸し茶特有の澄んだ色味が好きですね。」

古川:
「(茶葉を見ながら)わ〜すごい!葉っぱだ…」

小野寺:
「すごいですね。葉っぱの葉脈そのものですね。ん〜いい香り。」

古川:
「よもぎのような、春を感じる香りがします。」

小野寺:
「苦味はありますが、尖った感じではなく、まろやかな苦味です。口の中で“じわ〜”と広がる苦味ですね。味わいはどうですか?」

古川:
「ん〜、メロン?スイカ?カボチャを感じます。」

小野寺:
「メロン?スイカ?あ〜カボチャの外側の部分の青さですか?なんだか分かる気がします。」

古川:
「そうです。瓜の、青い香りです。」

小野寺:
「葉っぱの青さではなく、まだ青い実の感じ。そこが、柑橘感にも通じるんでしょうかね?」

古川:
「そして少し時間が経って、温度が下がってくると苦味が立ってきますね。」

小野寺:
「二煎目、こちらはスッキリですね。ずっと飲んでいられます。一煎目の方が、味も香りも凝縮されている感じですね。」

(最後に水出しも飲んでみました。)

古川:
「水出しの方が柑橘を感じますかね。」

小野寺:
「う〜ん、確かに。グレープフルーツのような…。私は水出しの方が好きかな。お湯に比べて味わいの輪郭がはっきりするのかな、と思います。」

古川:
「春野菜などで感じる特有の風味も感じます。」

小野寺:
「いや〜みえうえじまは、水色から茶葉の開きから、浅蒸し茶を存分に味わえますね。美しい!

042 MIEUEJIMA みえうえじま

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海を望む茶園で作られた「035 さきみどり 彼杵」

「035 さきみどり 彼杵 」どんなお茶?

青々として艶のある茶葉。素直でまっすぐシャープな渋みを愉しめます。生産者や産地を知ると美味しさにもさらに深みが増します。このお茶を口にする時の情景は“海”…!?キリッとした渋みを、ぜひ目覚めの一杯でいただきたいです。

小野寺:
「『035 さきみどり 彼杵』は、水出しから飲んでみましょう!水色が鮮やかでいいですね〜」

古川:
「(水出し茶を一口)わ〜海苔みたい!今月茶葉の他2種類は、それぞれ釜炒り茶と柑橘感と表現されるお茶だったので、一層そう感じるのかもしれません。」

小野寺:
「もう、それ言われたら完全に海苔ですね。海が見える茶園で作られていますしね。」

古川:
「そうですね。それに加えてこのお茶で印象的な情報は、生産者の大山さんは元々はレコードショップにお勤めされてた、ということですよね。」

小野寺:
「はい。このお茶のシャープな渋みは、お洒落さや格好良さにも通じている気がします。そんな人となりも含めて、このお茶好きですね〜」

古川:
「目を瞑ると潮風…。」

小野寺:
「やっぱり、この海苔感は海から来てるのかもしれませんね!波打っている情景が目に浮かびます。」

古川:
「わ、これは青のりですね。」

小野寺:
「まさかの見た目からも…。」

古川:
「たこ焼きの上に乗せたいです。香りも良さそう。ご飯と混ぜたりしてもいいかも。」

小野寺:
「さあ一煎目、淹れましたよ。お湯で入れると、森の中を感じます。でも、お湯で淹れても海苔を感じます…!古川さんが以前「和菓子の日」に取り上げた『海苔羊羹』を連想させる味がします。」

古川:
「よく覚えていましたね。あ〜言われて見れば、確かに。」

小野寺:
「大山さんのお茶、もう完全に海とリンクしてしまっています。」

古川:
「このお茶は“エスプレッソみたい”と表現されることもありますよね。でも香りは少し甘じょっぱい気もします。カンロ飴みたいな、感じませんか?」

小野寺:
「茶葉が甘じょっぱい、たまに感じます。あまり共感してもらえないのですが。笑」

古川:
「二煎目は水色がいいですね。」

小野寺:
「深蒸し茶らしさが出ていますね。苦味もありますが、優しく広がる苦味です。二煎目は海苔感は減りますね。」

古川:
「そうですね、苦味は少し落ち着きます。」

小野寺:
「このまろやかさは、玉緑茶だからというのもあるかもしれませんね。」

古川:
「このお茶も玉緑茶でしたね。改めてどんなお茶なんでしたっけ?」

小野寺:
「精揉という、茶葉をピンと針のように撚る工程をしないお茶です。なので、茶葉が少しクリンと丸まっています。茶葉の形状も、本当にお茶によるので面白いんですよね。」

035 SAKIMIDORI SONOGI さきみどり 彼杵 (缶)

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