今回ご紹介するペアリングは、お茶と海苔に共通する香りの成分を合わせて、お互いの良さを相乗効果させるもの。口の中の味わいがどんどん変わってゆくペアリングは、きっと新しい発見になるはずです。日本橋にお店を構える「ぬま田海苔店」が取り扱う初摘み海苔の中から、煎茶堂東京のお茶と合うものをセレクトしました。
単品で味わっても十分楽しめる磯の風味が特徴の「網田混1」に合わせるのは、香りを強調する「018 うじひかり」とゴルゴンゾーラチーズ。このマッチングで、ひと味違ったペアリングを味わえます。
お茶は、海苔の磯の香りと共通する香り成分「ジメチルスルフィド」を多く含む京都の「
018 うじひかり」。海苔とチーズの余韻が残っているうちに口に含むと、まるでミルクティーのようなフレーバーに変化します。
香りで合わせる、海苔のための「018 うじひかり」レシピ
優しく撚られた玉露の茶葉が、湯を差すと大きく膨らむ「018 うじひかり」。華やかな旨みと香りは乳製品にぴったりですが、温度には注意。チーズの融点を下回る温度だと、チーズが固くなり、舌触りが悪くなります。冷茶ではなく常温~ややぬるめの温度で。
<材料>
茶葉「018 うじひかり」4g
お湯 一煎目 60℃ 60ml
二煎目 60℃ 40ml
ゴルゴンゾーラチーズ お好みで
海苔「網田混1」
<淹れかた>
【1】一煎目を淹れる
急須に茶葉を入れ、60℃のお湯60mlを注いで100秒蒸らしてからグラスへ。(一煎目と二煎目は混ぜる)
【2】二煎目を淹れる
続けて60℃のお湯40mlを急須に注ぎ、30秒蒸らしたのちにグラスへ加えます。
海苔×お茶×ゴルゴンゾーラチーズのペアリングは、なんと言っても複雑に絡み合う味わいと風合いが魅力的。新しいペアリングの扉をひらいたら、お茶と海苔の世界がもっと楽しくなるはずです。
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