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あれもハーブ?これもハーブ!ハーブの種類と4つの使い道あれこれ

2021年07月21日

by 神まどか

お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.27で特集したハーブ。飲み物や食べ物に香りを加えてくれたり、味にアクセントを付けてくれたり、リラックスの助けになったり……。食べても、飲んでも、飾ってもいいハーブ。その楽しみ方には、決してルールなんてないのです。

葉っぱのとがったローズマリー、つやつや緑の葉っぱのバジル、すらりと伸びるレモングラス。ひと口にハーブといっても、その形状はさまざま。ハーブにはどんな種類があるのでしょう?そういえば、“煎茶”だってハーブ、ですよね!

01/スペアミント

(シソ科 ハッカ属)

紀元前からハーブとして使われていたという、歴史あるハーブ。ハッカ属の多くは常緑多年草で、鎮静や防腐、解熱などの働きがあり、お茶やお菓子などに使われます。

02/ビターチョコゼラニウム

(フクロソウ科 テンジクアオイ属)

アロマオイルとして使われることが多いゼラニウムは、とても種類が多いハーブのひとつ。ミントやローズのような香りに加え、葉も花も美しく、観賞用としても人気。

01/カレーリーフ

(ミカン科 ゲッキツ属)

その名の通りスパイシーな香りを持つカレーリーフは、南インドやスリランカでは料理に欠かせないハーブ。まるふく農園では、立派な木に育っているそうです。



フランスで「ハーブの王様」と呼ばれるバジルをはじめ、ミントやシソ、タイム、ローズマリー、ラベンダーなど多くのハーブが属するのが「シソ科」。主に花や葉が魅力的な香りを放つ一群です。

もうひとつ代表的なのが「セリ科」。ディル、パクチー、クミン、パセリ、アニスなど、種にも芳香があるハーブを多く含んでいます。

ピリッとした風味が料理のアクセントになるルッコラやホースラディッシュなどは「アブラナ科」。キャベツやブロッコリーと同じ種類なのです。

他にも山椒やカレーリーフの「ミカン科」、ターメリックやカルダモンの「ショウガ科」、レモングラスは「イネ科」など種類はさまざま。でも同じ科の植物は、香りや形状、育ち方が似ているものが多いようです。

ハーブの使い道あれこれ

ハーブの歴史は古く、古代エジプトやローマ帝国でも薬用とされてきたと考えられています。西洋、東洋を問わず、経験という知恵を活かして暮らしの中で使われてきたハーブ。そのさまざまな利用法を調べてみました。

植物療法として

抗菌や防腐作用を持つものも多いハーブ。その歴史は古代ローマにまで遡ります。医学が発達していない時代には中国の漢方、欧米のアロマテラピー、インドのアーユルヴェーダなどで広く活用されてきました。

ハーブの持つ抗ストレス作用、抗酸化作用は、人の体に備わっている自然治癒力に働きかけ、心身のバランスを整えるとされています。

料理や飲み物に

「まるふく農園」さんのハーブクッキーは、お花もたっぷりで華やか!



ハーブの使い方には、その土地ならではの特色があらわれます。肉食の歴史が古いヨーロッパでは臭みや香りづけのためにハーブを活用する調理法が発達。

暑さの厳しいインドや東南アジアなどの国々では、食欲増進や抗菌のために、辛味のあるハーブやスパイスが活用されたと考えられます。

ドリンクも国によってさまざまで、たっぷりの砂糖とミントの葉を熱い緑茶で煮出すモロッコティーと、グラスいっぱいのミントにライムとラム、サトウキビのシロップを加えるモヒートなど、材料は似ていてもどこかその国らしさが感じられるよう。

香りを楽しむ

草原や花の香りをかぐと、ほっとしたり、楽しい気分になることがあります。

香りによる効果は古くから民間療法として活用されていて、タイムやミントはリフレッシュ、カモミールやラベンダーはリラックス、レモングラスやベルガモットは心を明るく切り替えるため……など、効能や気分によって使い分けられてきました。

花や葉を摘み取って乾燥させれば、ポプリやドライフラワーとして長く楽しむことも。

魔法のアイテム?

さまざまな効能を持つハーブは、かつての人々の目には魔法のように見えたのでしょう。ハーブの知識を持ち、使いこなす女性たちはいわゆる「魔女」のルーツと考えられ、中世には魔女狩りという悲劇にも見舞われてしまいました。

またアンデルセン童話『白鳥の王子』では、魔術で白鳥に変えられた王子たちのために、妹である姫がネトル(イラクサ)でシャツを編み、魔術を解くシーンが描かれています。不思議な力を持つハーブは、家族や大事な人の健康を祈る、魔法のアイテムだったのかもしれません。



参考:
スパイス&ハーブ事典(https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/)
植物生活×フローリスト(https://shokubutsuseikatsu.jp/)
『魔女の12ヵ月』(飯島都陽子・著/山と渓谷社)



この記事は「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.27に収録されています。

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