おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は食いしんぼうデザイナーの私、神(ジン)がおすすめする、手が止まらないクッキーのお話です。
MERCI BAKEの「おつまみクッキー」

世田谷線・松陰神社駅から徒歩1分の商店街沿いにお店を構える「MERCI BAKE(メルシーベイク)」。2014年にオープンしたMERCI BAKEは、おやつ好きの人なら誰でも知っている!と言っても過言ではないほどの人気店です。
ちいさな店内に並ぶのは、小麦を食べている喜びを身体じゅうに感じる焼き菓子や、瓶詰めされたレアチーズケーキなど、その日によって様々。今回ご紹介する「おつまみクッキー」は、ゴマの香りがふわっと広がるのが嬉しい、噛むほどうまみの広がるおやつです。
手が止まらない!クセになるごまの香ばしさ

私がこの「おつまみクッキー」を知ったのは、おやつ好きの友人からもらったタイミング。自宅で作りすぎたジャムを分け合うという名目でパンやスコーン、マフィンを持ち寄りパーティをした際にお土産で持ってきてくれた中にありました。

パッケージのステッカーは、フランスの国花でもあるトリコロールの花がモチーフにされているそう。コロナ禍に発売された、「CAKE POWER TO THE PEOPLE」のコピーが入ったポスターなど、クリエイティブや発するメッセージにも注目です。
パーティー中、ボードゲームをしながら甘いマフィンとワインを楽しんでいた皆も、一番手が伸びているのはこの塩気の効いた「おつまみクッキー」。ひとくちで口に運べる手軽さも相まって、気がついたら手が止まらない状態に。
ボードゲームのサイコロをふってひとくち、またひとくち。友人たちが帰った後に夫と2人でおつまみクッキーと、今度はお茶を淹れて続きを楽しみました。
美味しすぎて取り合いに?家族の時間に欠かせないお菓子とお茶

塩気がありながら、ごまの香ばしさが後追いするクッキーには、焙煎香をもつ「006 ゆたかみどり 知覧」をチョイス。ごまやナッツなどの自然の風味によく合うしっかりした太い味わいが、家族で過ごす団らんの時間にぴったりです。
あまりにも手が進むので、後半は奪い合いに…(笑)

今回はこれ!というお茶のイメージがつかなかったので、3種類のお茶を淹れて「どれが合う?」とお互いの好みを探ってみました。
わたしは普段「002 香駿」や「022 かなやみどり」などの香りのお茶が好きなのですが、このおつまみクッキーのごまの風味に合わせるとなると、焙煎香・渋み・旨みのバランスが良い「006 ゆたかみどり 知覧」が好み。
対して夫は、王道の「004 やぶきた やめ」がお好みだったよう。「へえ、いいね」なんて言いつつ、一緒のおやつでお互い好みの違うお茶を飲む、というのも面白く、多様性を感じて嬉しかったり。
また今度試すときには、「006 ゆたかみどり 知覧」の他にも、焙煎香が豊かに香る「021 釜炒りさえみどり」や「047 釜炒りはるもえぎ」、元気なパワーを感じる「012 あさつゆ」や「032 つゆひかり 頴娃」も合わせてみたい!と、既に空っぽに近い袋を見て思うのでした。
MERCI BAKE「おつまみクッキー」
商品名 | おつまみクッキー |
価格 | 1袋 1,000円(税込) |
販売期間 | 店舗にお問い合わせください。 |
販売場所 | MERCI BAKE 東京都世田谷区若林3丁目17-10 |
https://www.instagram.com/mercibake |
紹介したスタッフ
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー
神 まどか
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青森県生まれ。よく飲みよく食べよく眠る。好きな食べ物は「豆花」。突拍子もなく大きい声で歌うのが好き。朝に弱いけど早起きに憧れます。 |