そんな彼らの一番のお気に入り茶道具をご紹介します。
お茶好きの種を
撒いてくれた
父の想いが詰まった茶碗。
今年の誕生日に父から受け継いだ信楽の茶碗が、私の茶道具です。高校の英語教師をしている父は、25年前に茶道部の顧問になってから茶道にハマり、この茶碗を捻ったそうです。日本六古窯に選ばれる信楽焼の美点である黒褐色の焦げが斑点文様に広がる、そのポテっと飾り気のないフォルムに父の性格を感じます。
「客人をもてなす準備の時間が、茶の醍醐味。流儀に捉われず、楽しくお茶を飲みたい」と話す父は、時おり海外の友達を家に招いては、茶と酒でもてなしていました。
かくいう私も15才の夏に父と宇治を訪れ、茶の虜に。お茶好きの種を撒いてくれた父の茶碗は、唯一無二の特別な存在です。次回は東京茶寮のバリスタ小野寺さん!素敵な茶道具紹介お願いします。
紹介したスタッフ
煎茶堂東京ティーコンシェルジュ
木村晃
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金沢生まれ、千葉育ち。日本の伝統工芸や日本酒が好きです。冷酒を江戸切子で飲むのが一日のご褒美。最近は、東京近郊の酒蔵を巡っています。 |
「わたしの茶道具」はTOKYO TEA JOURNALで連載中!
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