お茶特有のポリフェノール・カテキンってどんな成分?ポリフェノールを上手に引き出す淹れかたもご紹介

お茶には数多くの成分が含まれていますが、中でも含有量が多いのはポリフェノールです。お茶特有のポリフェノールはカテキン(タンニン)と呼ばれ、多彩な効能を持つ成分として注目されています。

今回は、日本茶に多く含まれるポリフェノール・カテキンの特徴をご紹介。カテキンと上手に付き合うための淹れかたもお伝えします。

 

抗酸化作用が期待できるポリフェノール

ポリフェノールは、ほとんどの植物の葉・茎などに含まれる色素成分。自然界に約5,000種類存在し、抗酸化作用があると考えられています。

私たちは、呼吸によって取り入れた酸素を使ってエネルギーを作り出しています。それと同時に、体の内部に発生するのが活性酸素。

乱れた食生活・ストレスなどで体内のバランスが崩れると、活性酸素が過剰に生成され、細胞が傷ついてしまいます。これが老化や動脈硬化を招き、生活習慣病やガンを引き起こすと言われているのです。

 

抗酸化作用とは、活性酸素によって細胞が酸化するのを防ぐ作用のこと。お茶からポリフェノールを摂取することで、抗酸化作用によって活性酸素の働きを抑え、老化・がん・生活習慣病などを予防する効果が期待できるというわけなのです。

 

カテキン(タンニン)がもたらすお茶ならではの渋味

数あるポリフェノールのうち、お茶に多く含まれるのがカテキン類です。日本茶に特有の渋味・苦味をもたらし、日本茶の味を決める大切な要素でもあります。

ちなみに、古くから植物に含まれる渋味成分全般を「タンニン」と呼んできました。お茶に含まれるタンニンはほとんどがカテキン類であるため、日本茶においてはカテキン≒タンニンとして考えられています。

お茶に含まれるカテキン類は、主に次の4種類です。
・エピカテキン(EC)
・エピカテキンガレート(ECg)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピガロカテキンガレート(EGCg)

EC・EGCはおだやかな苦味、ECg・EGCgは強烈な苦味・渋味をもたらします。日本茶では、4つ目のEGCgがカテキン類全体の約半分を占めるため、特有のすっきりとした渋味を楽しめるのです。

 

テアニンが分解されてカテキンができる

ところで、日本茶のカテキンはどうやって生成されるのでしょうか。カテキンの材料になるのが、日本茶特有の旨味成分であるテアニンです。

チャノキの根で作られたテアニンは、葉へと運ばれます。テアニンを含む葉が光合成することで、テアニンが分解され、最終的に渋味成分のカテキンが生成されるのです。

このため、より多くの光合成を行った茶葉ほどカテキンの含有量は多め。例えば、同じ煎茶でも一番茶より二番茶の方がカテキンは多くなります。逆に、被覆栽培を行う玉露・てん茶(抹茶の原料)・かぶせ茶は、カテキンが少なくテアニンが多くなるため、旨味の強いお茶になるのです。

 

低温で溶け出しにくいカテキン

カテキンは、高温で抽出されやすく、反対に低温で抽出されにくいという特徴があります。特にECg・EGCgは、冷水ではほとんど抽出されません。高温でお茶を淹れると渋味が強くなるのは、カテキンのこの性質が原因です。

また、カテキンは比較的抽出に時間がかかるという特徴もあり、抽出時間を長くするほど多く溶け出します。低めの温度で抽出しても、長時間放ってしまうと渋味が強くなるため要注意です。

 

淹れかた一つで渋味をコントロール

カテキンの特徴を踏まえると、温度や抽出時間を調節すれば、お茶の渋みをコントロールできるということがおわかりいただけるでしょう。

渋味が少なく旨味の強いお茶を楽しみたい時は、低温で淹れるのがおすすめ。特に水出しの場合は、ほとんどカテキンが抽出されないので、渋味や苦味が抑えられたお茶になります。

なお、日本茶の持つ旨味・渋味を両方楽しみたいという場合には、煎茶堂東京がお伝えする基本レシピで淹れるのがおすすめです。

 

冷たくてすっきりとした渋味・苦味を楽しみたい時は、基本レシピを応用すればOK。程よくカテキンが抽出された冷茶を楽しめます。

 

カテキンを知れば日本茶をもっと楽しめる

ここまでご紹介した話を簡単にまとめてみましょう。

・お茶にも含まれるポリフェノールは、抗酸化作用が期待される成分。老化や生活習慣病、ガンの予防に効果が期待できる。
・お茶に多く含まれるポリフェノールがカテキン。日本茶ならではの渋味や苦味をもたらす、大切な味成分でもある。
・カテキンは低温で抽出されにくいので、淹れかたによって渋味をコントロールできる。

このようにカテキンの特徴を知れば、日本茶をより深く楽しむことができるのです。

← Older Post Newer Post →

お茶のある暮らし Tea Life

RSS
Tags
001 はるもえぎ 001はるもえぎ 002 香駿 003 こいしずく 003こいしずく 004 やぶきたやめ 005 おくみどり 006 ゆたかみどり知覧 006ゆたかみどり知覧 010 ふくみどり 011やまなみ 012 あさつゆ 016むさしかおり 018 うじひかり 018うじひかり 020 さえみどり 021 釜炒りさえみどり 022 かなやみどり 024 香駿雁金 031 浅蒸しはるもえぎ 034 ゆたかみどり 034ゆたかみどり 035 さきみどり彼杵 035さきみどり彼杵 039 さきみどり出雲 040 静7132 041 ごこう 042みえうえじま 045 おくみどり 霧島 047 釜炒りはるもえぎ 050 茂2号 5種飲み比べギフトセット TOKYO TEA JOURNAL VOL.1 VOL.2 VOL.4 VOL.5 お月見 お茶のある暮らし お茶の三大産地 お茶の情報 お茶の成分 お茶の栽培方法 お茶の淹れ方 お茶の産地 お茶の製造工程 お茶はどうやって淹れれば? お茶菓子 お餅 かぶせ茶 ふくみどり ほうじ茶 まろやかな国産粉末緑茶 わたしの茶道具 カテキン カフェイン ギフト テアニン ハーブティー ビタミン プレゼント ペアリング ミネラル ミント ラッピング リモートワーク ワイングラス 三大銘茶 三重県 中蒸し 九州 京都府 作山窯 八十八夜 冷茶 包装 十五夜 品種のはなし 埼玉県 大福茶 子ども 宮崎県 抹茶 新茶 日本茶 東京茶寮 梅シロップ 植物 植物としてのお茶 浅蒸し 海苔 深蒸し 温かい煎茶 温度 煎茶 煎茶パック 煎茶堂東京 狭山茶 玉露 生産量 緑茶 編集部 茶摘み 茶摘み体験 茶育 被覆栽培 贈り物 贈答 透明急須 長崎県 静岡 静岡県 飲む植物園 鹿児島県