【試飲茶会】2021年11月販売のシングルオリジン煎茶2種を飲み比べしてみました!

2021年11月02日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2021年11月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2021年11月から販売を開始するシングルオリジン煎茶2種をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店・ティーコンシェルジュ/古川と、東京茶寮・バリスタ/小野寺が2種を試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

小野寺:
「では、11月茶葉の飲み比べをしていきましょう!」

古川:
「今月もお願いします。今月は、どんな茶葉ですか?」

小野寺:
「11月は2種類です。静岡の『038 山の息吹』と鹿児島の『006 ゆたかみどり 知覧』です。茶葉の色から違いますね。茶葉にも少し秋色が見られます。」

古川:
「久しぶりのこの2種類、どちらの茶葉もファンが多いですよね。『038 山の息吹』は置いてない時期でも店舗に頻繁に問い合わせがあります。」

小野寺:
「今年の新茶も2種類ありましたが、一つは山の息吹でした。新茶もそうですし、毎年季節茶葉で出てくると、一瞬で無くなってしまう印象があります。人気ですね。」

古川:
「待っていました!という方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。」

小野寺:
『006 ゆたかみどり 知覧』も好きな方が多いですよね。焙煎の効いたお茶なので、ほうじ茶など香ばしいお茶をお探しの方へいいですね。茶葉も、緑色だけではなく若干茶色みがかっています。」

古川:
「茶葉の様子も違いますし、毎月楽しい試飲会、今月も面白い飲み比べになりそうですね…!」

小野寺:
「どちらから飲んでいきましょう?」

古川:
山の息吹から飲んでいきたいです。」

小野寺:
「では、早速淹れていきます。」

飲めば飲むほどに旨味を感じる「038 山の息吹」

「038 山の息吹」どんなお茶?

どっしりと、悠然と構えた山容が目に浮かぶ。甘さと深みがある美しい山吹色の水色。少し低めのお湯で淹れて、お茶のトロッとした甘みと旨みを味わってみても。

古川:
山の息吹は、最初に出会ったのは2年前でしょうか。」

小野寺:
「そうでしたかね。“凄い茶葉が入ってくる…!”という情報が社内で流れた記憶があります。」

古川:
「まず名前の響きから、期待が膨らんでいました。」

小野寺:
「では、今回も基本のレシピで淹れていきます。4gの茶葉に、70℃のお湯を120㎖注ぎます。お湯を注ぐ前から、茶葉が美しい。緑も鮮やかです。」

古川:
「香りはどうですか?」

小野寺:
「お湯を注いだ瞬間から、甘〜い香りがしています。」

古川:
「いい香りですね。そして一煎目、茶葉の開きを待つこの1分20秒がいいですね。茶葉がむくむく開いていきます。なんだか芝生が生い茂っていくようです。」

小野寺:
「凄いですね。早送りで植物の成長を見ているみたいですね!」

古川:
「お客さんからもお声ありますが、この茶葉の開きが見えるのがいいんですよね。」

小野寺:
「そろそろ1分20秒経ちますので、注いでいきますね〜。」

古川:
「茶殻が凄くいい香り。では、いただきます。」

小野寺:
「あ〜ほっとしますね……」

古川:
「甘みがあります。今朝『001 はるもえぎ』を飲んできたのですが、山の息吹とまた違った甘さを感じます。」

小野寺:
はるもえぎも甘味と旨味という味わいの表現は似ているのですが、山の息吹とは方向性が異なる気がします。」

古川:
「そうですね。香りや、味わいの重たさが少し違うのかな。」

小野寺:
「この繊細な差を表現できるようになりたいものです。」

古川:
「穀物っぽい香りがします。餅米のような……?気は早いけれど、お正月を思わせる香りがします。」

小野寺:
「飲めば飲むほどに旨味を感じます。お菓子と合わせたいお茶もありますが、山の息吹はそのままでも充分楽しめるお茶ですね。」

古川:
「ですねでもあえて今日は煎茶堂東京のお茶菓子と合わせてみましょう!人気の『ドライいちじく』です。」

小野寺:
「では、二煎目で合わせてみましょうか。それにしても、山の息吹は旨味が濃厚ですねぇ。」

古川:
「小野寺さんは旨味があまり得意ではなかったですよね?」

小野寺:
「そうですね。得意ではないのでグビグビは飲めないのですが、たまに飲む旨味は堪らないですね。」

古川:
「いいですよね。」

小野寺:
「あ〜茶葉きれい!どの試飲茶会でも言っている気がしますが(笑)。」

古川:
「いや〜毎回感動します。」

小野寺:
「ニ煎目で色もグッと出てきますね。美味しそう。」

古川:
「ニ煎目は少しスッキリします。ここで『ドライいちじく』と合わせてみます。」

古川:
「美味しい!いちじくのプチプチ食感と、優しい甘さがいいですね。」

小野寺:
「いいですね。ちょっと黙々と食べてしましますね。まさにお茶時間です。」

古川:
「こういう時間はほんとうに大事。お客さまともこういう時間を有意義に使いたいですね〜とお話したりもします。」

小野寺:
「そうですね〜。秋の夜長を有効活用したいです。いちじくの甘味とお茶の甘味が重なります。そろそろ玄米茶も淹れていきますか?」

古川:
「そうですね。山の息吹はなんだかんだそのままの味わいが美味しい気もしますが、淹れてみましょう!」

古川:
「そういえば、こうやって煎茶堂東京のお茶菓子でゆっくりとペアリングするのは久しぶりかもしれません。「お菓子とお茶」の記事を書いたり、日々ペアリングすることはあるんですけれど。」

小野寺:
「そうですね。そして季節も変わってくるので、新しいお菓子も出てきますよね。さあ、玄米茶が入りました。いただきましょう。」

古川:
「玄米の香りが堪らないです…!」

小野寺:
山の息吹が繊細な味わいなので、玄米の香ばしさがガツンと来ますね。」

古川:
「THE玄米茶ですね。この香ばしさ、お好きな方多いんですよ。。」

小野寺:
「一煎目、ニ煎目からの変化も楽しめます。そしてやっぱり茶葉がきれい。おひたしにして食べたい…!お醤油持ってくればよかったなぁ。」

秋まで待ちました焙煎の香り「006 ゆたかみどり 知覧」

「006 ゆたかみどり 知覧」どんなお茶?

ゆたかみどりの香ばしさと旨味を極限に高めるため2つの温度帯で焙煎し分けて仕上げた技ありの逸品。少し熱めのお湯で抽出すればお茶から立ち上る香りも愉しめます。心も身体もぽっかぽかに。

小野寺:
「お次は『006 ゆたかみどり 知覧』です。」

古川:
「こちらは焙煎が効いている香ばしいお茶ですよね。久しぶりです。」

小野寺:
「こちらも茶葉4g、70℃のお湯を120㎖、基本のレシピで淹れていきます。先程の『038 山の息吹』とは景色が全然違いますね。茶葉にも少し茶色さがあります。」

古川:
「そして淹れている瞬間から香ばしいですね。」

小野寺:
「一年を通してほうじ茶をお探しの方はいますし、ほうじ茶が好きな方は多いですからね。」

古川:
「そうですね、特にこういう香ばしいお茶は秋冬になると飲みたくなります。」

古川:
「ゆたかみどりは、火に強くて強火にも負けない品種なんだそうです。お茶の味わいはもちろん、焙煎の香りも楽しめるお茶なんですね。」

小野寺:
「水色も若干ですが、茶色みがかっていますね。緑茶の青さだけではない部分が楽しめますね。あ〜いい香りです。」

古川:
「いただきます。香ばしいですね。こちらは香りで、ホッとしてしまうお茶ですが、ゆたかみどりの他にも青々しいお茶もあり、甘いお茶や苦いお茶もあり、釜炒り茶があり玉露があり…バリエーションが広がるとさらに飲み比べが楽しめますね。」

小野寺:
「そうですね。ギフトにしてもいいですよね。」

小野寺:
「ほうじ茶は、どちらかというと味わいはそんなに強くなくて香りで味わうものという印象があるのですが、このゆたかみどりは香りはもちろん、緑茶の味わいもあるお茶なのかなと感じます。」

古川:
「普段お酒は飲まないのですが、飲み終わった器を嗅いでいたら、ウイスキー樽のような香りも…する気が…!」

小野寺:
「本当ですか?今回は基本のレシピで一煎目70℃で淹れましたが、最初から80℃とか、高い温度で淹れても良さそうですね。以前、一煎目を85℃で45秒で抽出するレシピもありました。」

古川:
「後から旨味も来ますね。今度は『034 ゆたかみどり』との飲み比べもしてみたいです。」

小野寺:
「そうですね。次はニ煎目も淹れていきます。80℃のお湯を注ぎます。」

小野寺:
「あ!茶柱が立ってるのでは…!?」

古川:
「本当だ〜いいことありますね!そしてニ煎目はスッキリなお味。」

小野寺:
「一煎目は旨味もあったのですが、ニ煎目は味わいにも香ばしさがある印象です。ほっとします…今まで立っていたのですが、ついつい着席してしまいました。」

古川:
「ニ煎目が入ったところで『燻製ピスタチオ』はいかがですか?」

小野寺:
「いただきます。………ん〜、合います!さっきも古川さんがウイスキーのような香りがするって言っていたからか、余計におつまみのようで美味しく感じます。」

古川:
「ピスタチオはお酒にも合いますもんね。」

小野寺:
「はい。そして『燻製ピスタチオ』を合わせると、お茶の香ばしさが引き立ちます。燻製と焙煎がいい感じに重なり合います。」

古川:
「他にはどんなお菓子と合わせたいですか?」

小野寺:
「ピスタチオみたいなナッツ系もいいですし、お煎餅やクッキーも良さそうです。同じ香ばし系。」

古川:
「11月、みなさんも今年のラストスパートをかけるのかもしれませんが、お茶を飲んで一息つきながら年末を迎えましょう。」

小野寺:
「そうですね。どうしても忙しなくなりますが、お茶時間を確保しながら心穏やかに過ごしていきたいですね。」

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